眠る回遊魚

溢れるパッションを記録する場所

霧の中のお伽話── #HORIZON_TRUMP

演劇ユニットHORIZON 第13回公演『TRUMP』
清水文化会館マリナート小ホール
10/20(土)13:00 千秋楽を観劇

 

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TRUMP | 演劇ユニットHORIZON

 


STORY

舞台は、繭期(人間でいうところの思春期)を迎えた若き吸血種「ヴァンプ」たちを教育(矯正)するために設けられたギムナジウム(クラン)。 人間とヴァンプの混血(ダンピール)であるソフィは優秀だが、「汚らわしき者」として周囲から嫌悪されていた。完全階級社会であるヴァンプ界にあって指折りの名家の生まれであるウルは、忌むべき存在であるソフィになぜか心惹かれていく。 そんな中、ウルはかつてのヴァンプが持っていた「不死の力」について研究を続けるうち、永遠に生き続けているとされる原初の吸血種「トランプ」の存在を知り、永遠の命を渇望するようになる。 不死を失った吸血種の少年たちが、「生」を渇望し、永遠の命を持つトランプの不死伝説に翻弄されていく、儚くも美しいヴァンパイア・エンターテインメント。
※公式サイトより引用

 

CAST

ソフィ・アンダーソン:芝原 鴇
ウル・デリコ:星 万莉子
ティーチャークラウス:草野冴月
アレン・ストラウフ:河村夏葵
ラファエロ・デリコ:結城
アンジェリコ・フラ:市川 春
臥萬里:鴻野悠空
ピエトロ・ロンド:髙橋秋帆
ジョルジュ・ハモンズ:外山永梨
モロー・ガーランド:鈴木姫乃
ティーチャーグスタフ:天野 仁
ティーチャーミケランジェロ:蔭山ひさ枝(劇団渡辺)
ダリ・デリコ:光山 香
アンサンブル レオナルド:大場麗央奈
アンサンブル ジャン:安田佳音
アンサンブル ノア:菊森さくや

 

 

TRUMPシリーズ10周年記念企画のひとつ、上演権の解放で、この『TRUMP』という作品は2019年12月31日までに各地で上演が予定されている。
DVDには残らない公演だからこそ、こんな企画があってこんな風に演じていた人たちがいたのだということを、このインターネットの広大な海の片隅に記しておきたいと思ってこれを書いている。

ちなみに5月に他団体が上演したTRUMPの感想はこちら

hal-8.hateblo.jp


 

UST配信された再演Tが生みの親TRUMP(繭期には親TRUMPの概念があります)(やっぱり最初に観たもののインパクトは強い)
山浦クラウスの狂気怪演の衝撃で沼に足を踏み入れたのに2015年のNU版(=育ての親TRUMP)でラファエロとアンジェリコ様を拗らせて、いつの間にやらアンジェリコ様のオタクをしている繭期の感想です。

Twitterで垂れ流した呻き声はここに。多少内容が被っている点はご容赦を。

HORIZON_TRUMP感想 - min.t (ミント)


TRUMP以外の重大なバレはないので今回初めてこのシリーズに触れた人も安心してお読みいただけます。HORIZONさんのファンの方も!是非!レッツ繭期!!(記事の最後にシリーズ宣伝あります)

 

 

あっという間に千秋楽から一週間が経過してしまった。静岡のクラン。東京でも大阪でもない地で、地元の人に愛されてる劇団が上演するTRUMP。女流の、社会人劇団。専業役者ではないから、皆それぞれに普通に仕事をしながら半年も前から少しずつ稽古が始まって。ゆっくりと、じっくりと、丁寧に積み上げられてきた。

演出およびクラウス役の草野さんは重度の繭期とのことで!キャスティングはそもそも現実の人間関係を反映しているし、役者にはそれぞれのキャラが知っている情報だけを与える──ウルとラファエロとアンジェリコ様はグランギニョルを見てはいけないけれど、逆にダリちゃんはグランギニョル必修、などの視聴制限がかけられている。その上、役者それぞれに演出から秘密のオーダーが渡されている。
繭期のいち観客としてはこんな実験的な演出は面白いに決まってるし、万が一自分でTRUMPを演出をするのならきっと同じことをする。だって面白そうだから!
もちろん目の前の台本だけで自分の演技プランを組み立てることや、あるいは逆に全ての情報を取り入れた上で組み立てることも可能だろう。それでも、それぞれ演じるキャラと同じ情報しか与えられずに構築されたこのHORIZON版TRUMPは、だからこそリアルな繭期を見せてくれた。
専業役者を集めた公演ならばきっとひと月程度の稽古で済むのだろうけれど、仕事を掛け持ちしながら半年もの間、各々の繭期と向き合ってきたキャストの皆さんにとっては大変な苦労だったと思う。盛大な拍手を送りたいし、実際に客席から送ることができてよかった。

そういった面白い試みをしているぞ、という情報が劇団公式Twitterや演出の草野さんのツイートなどから読み取れたので、今年のTRUMP上演団体の中でもHORIZONさんのはとびきり楽しみだった。たぶん同じような繭期は多いと思う。
近隣の飲食店とのコラボメニューはどれも美味しそうだし、イメージアクセのピアスが片耳ずつなの……わかる(わかる)
席に着いたら、繭期の方と劇団のファンの方が楽しそうにお話をされてるのが聞こえたり。

2日間、3公演しかなかったのが本当に惜しい!
とても素敵なクランでした!

 

受付
「ようこそ、クランフェストへ!」
って言ってもらえたんですよ。チケットもぎりの時。
えっ嬉しい……ささいな一言だけど、会場入口に一歩足を踏み入れた時からそこはもう静岡のクランだった。そういう雰囲気作り、いいですよね。さながら我らは世界中から集まった名のある貴族なのだろうか(血の香水を振りかけて紛れ込んだ人間が妥当では?)

チケット販売方法はパスマーケットでの電子チケット。でもちゃんとロビーには紙チケットが用意されていて(引き換え済の印字あり)ご自由にお持ち帰りください方式。物販は小規模ながらも注文シートが用意されている。アンケや注文シート記入のための筆記具も当日パンフと一緒に渡してくれる。ロビー運営が丁寧なところって信頼できる。そう思いながら客席に向かった。

 

舞台セット
こんなに大掛かりなセットを組んでくれるんだ!というのが最初の驚きであり、そして嬉しかったポイント。あの中央に据えられた階段がまたいい仕事する!出ハケに使われる部分が額のように縁取られていて、絵画の中からあの淡い衣装の皆が出てくるのがお伽話のように感じる要因のひとつにもなっていると思う。
毎公演、舞台上に生花を活けるのがHORIZONさんの特徴とお聞きして気になっていたそれは、多肉植物や蔦や枝、ドライフラワーのようなものばかり。一見して生きているんだか、いないんだかなラインナップに、ソフィの遠い記憶の中の『懐かしき我がクラン』……滞る時の流れを感じた。

 

照明
最前に座っていたので余すところなく照明を堪能できたかと言われると難しいのだが(照明ってある程度引いたほうが綺麗に見えるよね)#HORIZON_TRUMPタグに投稿される撮影OKタイムのお写真を見るだけでもめちゃくちゃ綺麗だなぁってうっとりする。役者だけではなくて照明担当の方もちゃんとシリーズを履修して文脈を理解した上で当ててくれてるの嬉しい。デリコ家の兄弟は青春の発露もまた対照的でいいですね(頷き)
この度HORIZONさんの正式メンバーになられたそうで、おめでとうございます!

 

衣装
淡く明るい色のクランの制服。ビジュアルが解禁された時はびっくりした。とても新鮮だった。
再演はビビットな青と赤、Dステ版・NU版は濃色で、COCOONは白──本家にも変遷はあるけれど、そもそも制服の機能として、あの年頃の子供が着るには淡い色だと汚れが目立ちそうという先入観があるのかもしれない。貴族の子達はマナーがいいだろうし、クランに下男がいるなら洗濯してもらえるのかもしれないけど、あの年頃が階級・出自関係なく集められるのだからどうしたって喧嘩はあるし。COCOONはじめ最近は白で統一されてるけど、白は白で繭の中でどろどろに溶けて大人に変容する前の誰が誰だかわからなくなる感じが良いし、繭月はだからこそな仕掛けがあってしんどいのでおすすめ(しんどいけど)
でもこのクランは淡い色。彩度がある。上品で、とても優しい雰囲気。お伽話のようなクラン。だからこそ、展開する物語との温度差のギャップがまたしんどい。

物販で販売されたビジュアルブックにそれぞれのキャラの制服とか、衣装解説とか掲載されてるの、あまりにも嬉しいポイント。衣装はソフィ役の芝原さん担当だそうで。すべてを知るソフィが手がけた衣装、すごく好き。


音楽
やっぱりキャスパレに日本語歌詞曲もってくると本家とはまた違った印象を受ける。キャラの一挙手一投足を視界に捉えながらもストレートに歌詞が入ってくるから。最前、近すぎて逆に誰を観たらいいのか……(まぁ大体アンジェリコ様あたりを定点してたんだけど)(撮影OKタイムではクラウスの祈りを堪能した)
イニシアチブの水音、じわじわ侵食される感じがおぞましくて良い。一滴でも毒を垂らした水は飲めないように、使ってはならないはずのイニシアチブのタガが外れたら、もう戻れない。
公演後に使用曲プレイリスト公開してくれるのありがたいです(キャラメルで育ったので!)

 
コラボメニュー
1店舗だけじゃない、いくつもの地元飲食店とのコラボ。現在も発売中のものや、レギュラーメニューになったものまで。本家でもやってくれないこと(マリゴ展の時に少しだけあったけど)を地元を盛り上げるという形で実現してくれるの嬉しい〜〜〜〜〜!Win-Winでいいなぁと思います。ありがとうございます。

 

キャスト 

・ソフィ・アンダーソン:芝原 鴇
すごく少年!14歳の少年!敵意や悪意には強いけど好意を受けることに慣れてないから戸惑ってしまうの、も〜〜〜〜〜愛おしいね……知らなければ希望を見出さずにいられたのに。『友達』を知ってしまってから奪われる。自分を殺そうとするウルの手を引き寄せるの、あまりにも……あまりにも……ウッ
クラウスに咬まれた時のあの足をジタバタさせるとこ本家でもすごく好きなシーンなんだけど(生物の反応としてあまりに生々しくて)芝原ソフィのそれもまた良かった……

ラストシーンの、力いっぱい星に向かって手を伸ばす姿と、耳の痛くなるような静寂の中で小さく漏れ出た「……届け、届け」が目に、耳に、焼き付いている。これまで永い永い生に飽いて自身もまた得体の知れない者へと変容し、静かな怒りと決意とが込められたあのポーズのソフィを何人も見てきたが、まだひたすらに、こんなにも必死に、ぎゅっと目を瞑り懇願するように死へと手を伸ばすソフィは見たことがなかった。彼はたったの14で時を止められてしまった、永遠を彷徨わねばならなかったのだという残酷な事実を再び突き付けられた気がした。

 

・ウル・デリコ:星 万莉子
すらっと背が高くて(聞くところによると兄さんより高いとか)ソフィの顔を覗き込む時に持て余された足に萌えてた。でも胸を張れない子。その挙動には常に陰翳が張り付いている。

耳を抑えるような、頭を掻き毟るような、本家とはまた違った苦しそうな仕草が印象的だった星ウル。その理由は、演出から渡された秘密のオーダー。

グランギニョルを履修した者には納得オブ納得。故に残酷。子は親に似るじゃないけど、繭期ってすえみつおじさんに似るよね……(褒めてる)(そしてその例えは別の意味でもブーメランするのだ)
そんな状態で出来上がった星ウルは、本当に優しい子に育った。だからこそ苦しかったよなぁ。グランギニョルの実況を見届ける日が楽しみでもあり、怖くもありますが……心を強く持ってほしい。

 

ティーチャークラウス:草野冴月
物語上においても、このHORIZON版TRUMPを上演するにあたっても要の人物。現役生物教師によるTRUMP考察、大変興味深かったです。未読の方は是非。

note.mu

クラウスの淡いベージュのコートは、あのグレーを基調とした生徒の制服や黒ベースの大人組の服とも違って、生徒に混じるにも大人組に混じるのも異彩を放っているというか……文字通り彩度の話。あんなに淡くて儚くて綺麗な色味なのに、アレンの告白を聞いた後の処理落ちしたような「…………えぇ?」とか、ウルを撫でた後に「あなたの血はいい匂いがしないんです」と言い放つクラウスの底冷えの感情。この感想記事のタイトルを『霧の中のお伽話』としたけれど、その流れで例えるなら『本当は怖いお伽話』だ。

私はクラウスや、あるいは『SPECTER』の某キャラのことを小野不由美著『屍鬼』の沙子を重ねて観ているところがある。自らが望んだわけでもない運命と、超えられない壁に阻まれて竦む姿と。けれどもそれを免罪符には決してできない、その残酷な所業と。

周りが勝手に祀り上げて、勝手に信仰して、勝手に供物を捧げて、監視されて、そんなクラウスのたったひとつのワガママ。アレンと友達になりたかったはずなのに。永遠に向こう側へ行ってしまった彼のことを100年拗らせたクラウスは、手段と目的が入れ替わってしまった。
ソフィには興味のないクラウス。アレンの血に手が届いて──満足して、目的を達成してしまった現在のクラウスは、だから海の底で眠っているのだろうか。

 

・アレン・ストラウフ:河村夏葵
幼いでもなく、俺様ホストでもなく、天真爛漫というわけでもない。妖精か天使か、幻みたいなアレン。か細く、囁くような声。とても新鮮だった。河村アレンはセイレーンとかそういう類のものなのでは?少なくとも、この霧の中のクランに住まうクラウスにとっては。
このアレンは捕まえられない。永遠の憧れ。蜃気楼のような揺らぎ。そう例えてしまうのは安直だ。アレン・ストラウフは確かにあのクランで生きた少年だ。生きたから、死んだ。
回想のアレンと現在のソフィが入れ替わるシーン、セットの階段ですれ違わせるのめちゃくちゃよかった。美しい光景だった。なんで映像に残らないんだろ。

 

ラファエロ・デリコ:結城
私、結城ラファエロめちゃくちゃ好きです(告白)
NU版ほど大人びてもいないし、Dステ版やCOCOONほど等身大の子供でもない。本当にギリギリのラインにいる感じ。TRUMPと繭月を履修された結城さんのラファエロは、背負ったものの大きさと、憧れた自由と、ただ愛されたかったという苦悩で危うく揺らいでいる。「大切な友人は3年ほど前に失くしました」を公演後のツイートとはいえ、はっきりと口に出せるのは貴重なラファエロだと思った。アンジェリコ様と決裂したあの日から、一人で抱えるものが大きくて困ったろうな。

こんな騒動がなければ、もしかしたら繭期を越えられるかもしれなかった。アンジェリコ様と二人、彼らの父たちと同じように血盟議会で並び立つ日が来るかもしれなかった。クラウスといい、繭月の変態繭期オタクおじさんといい、あるいはグランギニョルといい、本当に、繭期はすべてを狂わせる……

終演後に撮影OKのキャスパレ再演を袖で待機してる時にアンジェリコ様と顔を見合わせて笑っていて、あぁこんな2人がいたかもしれないのになと切なくなった。
結城さんの祭壇に在りし日のデリコ家の肖像とアンジェリコ様とのお写真が飾ってあるのしんどみ……すき……


・アンジェリコ・フラ:市川 春
夢ドブネズミ、アンジェリコ様に光る棒を振れる日がくるとは思わなかったよ。えーんもう、めちゃくちゃ嬉しい〜〜〜〜〜!次なる夢は「嫌がらせだなんて、随分と人聞きが悪いですね」のあとの「「アンジェリコ様〜〜〜〜〜!!」」をジョルモロと一緒に高らかに叫ぶことです(真剣)

本家がアンジェリコ・フィーバーであるのに対して、こちらの登場シーンはアンジェリコ・タンゴ。使用曲はRaujika「Start」

Strat

Strat

  • Raujika
  • エレクトロニック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

薔薇を客席にお飛ばしになる優雅さ。さすが名家フラ、輝きが違う()
このタンゴ、いま改めて聴いてみると春ジェリコ様にぴったりなんだなと思う。本家のゴリゴリにロックなあの苛烈さとはまた違った温度感。HORIZON版TRUMPはみな総じてそうなんだけど、優しくて、寂しい。だから春ジェリコ様の登場に使われるのはこの曲だ。あぁ、やはり登場曲とは自己紹介曲なのだな……(アイドルか?)(光る棒も振ったわけだし)

秘密のオーダーは『勉学も剣術も、誰よりも努力家。隠れたところでこっそり特訓をしている』
はい、ありがとうございます。
COCOON 月の蔭り』での好きなアンジェリコ様の台詞のひとつに「咬傷行為は血盟法で禁じられている」があるんだけど、彼本来の高潔な、立派な貴族であろうとする真面目なところが垣間見えて好きなんですよ。偉大なる父のような立派な吸血種になるために、フラ家の名を負う者として陰でたゆまぬ努力をしている。
そうして努力を重ねてきたアンジェリコ様が、世界中から名だたる貴族が来訪する──偉大なる父も来るかもしれない、これまでの日々の努力のお披露目に相応しいクランフェストに期待しないはずがない。だから「貴様らのせいでせっかくのクランフェストが台無しだ!」で激昂するアンジェリコ様がただただ哀しく、愛おしい。あれだけのことをしておきながら、彼を待ちうける罰は父からのものではない。

愛されたかった子供。振り向いてほしかった親友。あの薔薇を本当に送りたかったのは誰かな。


どこのTRUMPでもそうだけど、その座組だからこその組み合わせ……このソフィにはこのウル、このラファエロにはこのアンジェリコ様、みたいなのがあって。HORIZON版TRUMPももれなくそう。だからこそREVERSEで輪廻したらどうなってたかな、とちらと思ってもみたりする。
※本家のTRUMPにはTRUTH/REVERSEの2パターンがあり、交互に上演される。作中の「生まれ変わったら僕は君になりたいな」というセリフの通りにREVERSEでは対となる役を入れ替えて上演されるのが特徴

 

・臥萬里:鴻野悠空
・ピエトロ・ロンド:髙橋秋帆
鴻野萬里がさ〜〜〜〜〜もうめちゃくちゃ優しい。ソフィを見つめる表情がほんともう◯◯のそれ。「ソフィ・アンダーソンか……」の声音といい、表情といい、あとやっぱ医務室からソフィを連れ出した後にめっちゃ怖い表情でダリちゃんを殴りに戻ってくるところまでワンセットで最高(オタク特有の早口)(ろくろ)

ピエトロの最期のシーン、本家よりも長くドラマが展開していて。なかなかピエトロに焦点当てた本家の裏話は多くないけど、人間で、ヴァンパイアハンターな彼にもいろんな事情があったんだよなぁって観てた。髙橋さんは公演後にいろいろなピエトロ裏話をしてくれて、ピエトロ・ロンドというキャラがより広がった気がする。


・ジョルジュ・ハモンズ:外山永梨
・モロー・ガーランド:鈴木姫乃、髙橋秋帆
HORIZON純血倶楽部がマッドバーニッシュなの大勝利です!!!COCOONで繭期キマってる時にプロメア見たもんだからリオくんはアンジェリコ様だしマドバは純血倶楽部だ〜〜〜〜〜してしまったので(このテンションで感想文まで書いた)

長い時間をかけて準備してきてあとは本番を迎えるばかり、というタイミングでモロー役の鈴木姫乃さんが交通事故で入院。ピエトロと兼役で髙橋秋帆さんが代役。モローだったら役柄的に本を持っても大丈夫なキャラだからとカンペを作ってもらっても「台本は見ない!」と当日の朝5時までセリフ入れをしたそうで。
千秋楽の一言挨拶でそんな事情も伺って、そりゃあいつ何時なにがあるかわからないのが人生だけど、よりにもよってこのタイミングだなんて残酷すぎる……鈴木姫乃さんの早期回復を心からお祈り申し上げます。

髙橋モロー、急な代役で本当に大変だったと思うけれども、観ている最中は事情を忘れて物語に没頭できたし、ちゃんと鈴木モローもいました。ジョルモロは確かにジョルモロでした。アンジェリコ様に寄り添ってくれてありがとう。彼らと共に光る棒を振れたことが嬉しい。

 

ティーチャーグスタフ:天野 仁
ティーチャーミケランジェロ:蔭山ひさ枝(劇団渡辺)
客席を彷徨いアレンを探すクラウスを舞台上に引っ張り上げてあげるグスタフ優しい。やっぱりこのクランは総じて優しい。見えないティーセットを掴まされたミケちゃん……「今度は何を掴まされたんだ!?」ってグスタフに心配されるあたり、常習なのかもしれない。大丈夫だろうか。いやしかし、公演後に「ミケランジェロはクラウスだけでなくグスタフも監視していた」という裏話が聞けたので、これすらも演技なのかもしれない。柔と硬、バランスの良いティーチャーコンビだった。

 

・ダリ・デリコ:光山 香
やっぱ\ダーリちゃーーーん!/できるのは楽しい……デリコ家秘伝の技の伝授、ラファエロにまで無茶振りをしていたけれど「大切な友人に使うのだぞ」どの口が言うのか〜〜〜〜〜って掴みかかりたくなる。だがギニョルを履修した繭期は黙るしかないのだ……(繭星でまた少し怒りが復活する)

デリコ家はお辞儀の仕方が同じなの、ニコニコしてしまった。お父様に憧れてるんだよねぇ。


・アンサンブル
 レオナルド:大場麗央奈
 ジャン:安田佳音
 ノア:菊森さくや
この3人のバランス良かったなぁ。ぐいぐい前に出る斬り込み隊長レオナルド、真面目で大人しいノア、目立ちたいけど空回りするジャン。
レオナルド、ラファエロに胸ぐら掴まれるの羨ましい……あれはご褒美。

ハイエナーズの秘密
レオナルド「ウルが好き。──というのも、デリコ家にとりいって出世しようと思っている」(レオナルド本人は気付いてないけど、“恋愛的な意味”でもウルを好き、という秘密も役者個人で持っている)
ジャン「他を出し抜いて出世しようと思っている」
ノア「実はソフィのことをそれほど嫌いじゃない」
このバラバラ感〜〜〜〜〜!でもいつもまとまって一緒にいるの、思春期の学生〜って感じで良い。ラファエロの事をよく見ているからこその「あれ、血じゃないか?」「まさか……」みたいな台詞があるのもいい。

 

 

視聴制限というのはとても面白い試みだけど、それを成し遂げるためには演出家に対するこれまでの信頼とかが必要だろうと思う。ある種の正解とも言える何かが既にあることがわかっているのに、座組の中にそれを知っている人もいるのに、自分は知ることを禁じられる。もどかしいし、イライラするはず。不安にもなるだろう。
草野さんが重度の繭期であるという点はもとより、それでもこれをやれば芝居が面白いものになるんだと座組みんなが同じ方向を向いていたから出来ることなんだろうな。客演の方も含めて、いい劇団だなぁと思った。

 

 

HORIZONさん、衣装展とトークショー、通販ショップやるってよ!
制限されていた情報を順次履修したあとのトークショー……わぁい、しんどみ。オタクの見たいもの見せてくれるHORIZONさんすき(すき)演出は燃やされるのかな……とても心配ですね……
パンフの衣装解説よかったので気になる方はゲットすると良いですよ!

 

 

 

 

 

 

さて、シリーズ宣伝のコーナーです。HORIZON版TRUMPから興味を持った方がおられましたら、是非、このシリーズ10周年という記念の年に!足を踏み入れていただければ何よりです。シリーズ知った上で思い返すHORIZON版TRUMPもねぇ、しんどいっすよ……(褒めてる)衣装展トークショーを全力で楽しむために、いかがでしょうか。
以下、ただの繭期による個人的な視点からの宣伝です。

・『TRUMP』2009年、2012年、2013年、2015年
今回上演された脚本は2015年のNU版なので、是非こちらの本家も見てほしい……NU版からシリーズ展開を意識した脚本にブラッシュアップされていて、役者は全体的に平均年齢高め。初演時コンセプト「中年俳優による擬美少年化芝居」に回帰したかも。音楽室でのお歌が上手い。Amazonでは取り扱いがないのでナッポスユナイテッドの公式ショップからどうぞ。

nappos.shop-pro.jp

nappos.shop-pro.jp


等身大の繭期、こと2013年のDステ版は今をときめく?志尊淳、山田裕貴etc.も出演している(BD版だとT/Rの配役をさらにシャッフルしたMARBLEダイジェストも収録)ブラッシュアップ前の脚本、ギャグ多め、故に台詞の変化とか見ると興味深い。とりあえず見てみたいという場合にはニコニコチャンネル(月額324円)もあります。

Dステ12th『TRUMP』Blu-ray
 

sp.ch.nicovideo.jp


2012年の再演はREVERSEとFEMALE(全員女性版、設定も微妙に違う)が少しだけYouTubeで見られるので興味があれば是非。


TRINITY THE TRUMP -reverse- 【冒頭部分】


TRINITY THE TRUMP -female- 【冒頭部分】


・『LILIUM─少女純潔歌劇─』2014年
TRUMPのあとに是非とも見てほしい少女たちの物語。リアル繭期ともいえる年齢のアイドルが演じた、シリーズ屈指の名作。これを、アイドルに演じさせる、その残酷さときたら……!歌と踊りが本業のアイドルによる歌劇。全円スカートのひらみは最高。
『LILIUM感謝祭』というLILIUM振り返りトークショー&書下ろし新作短編演劇『二輪咲き』&劇中歌ライブが収録されているDVDも存在するのだが、こちらは完全受注生産のため現在は入手不可能。是非、お近くの繭期にお声掛けください。

 

・『SPECTER』2015年、2019年
萬里の話です!なんであんなに鴻野萬里がソフィに優しいのか、彼の歴史も見てほしい。再演のキャスパレがあまりにも、あまりにも良い……両方を見比べるとまたエグかったりすんですよ某台詞とか……あと某キャラの生死とか……

 

・『グランギニョル』2017年
SPECTERの裏で起こるデリコ家の事件。若き日のダリ卿、そしてアンジェリコ様のお父上であるゲルハルト卿も出てくる。圧倒的な美の暴力。は〜〜〜〜〜……しんどみ。でも絶対見てくれ。

 

・『マリーゴールド』2018年
LILIUMにも出てきた少女と関係する、母と子の話。ソフィ、ウルも登場する。マリゴソフィはDステ版Tウル/Rソフィを演じた三津谷亮。元宝塚雪組トップコンビの壮一帆・愛加あゆの出演に界隈も沸いた。油断してたら開幕5分で殴られた思い出。


・『COCOON 月の翳り星ひとつ』2019年
11月に円盤が出ます。ラファエロとアンジェリコの友情と決裂を描いた「月の翳り」、TRUMPのウルの視点で描かれた「星ひとつ」、シリーズ10周年のひとつの区切りの作品。事前にあらすじも配役も公開されないという仕様のため、Twitterでは様々な隠語が飛び交いネタバレ防止策を図っていた。しかし演者には大体筒抜けである。ところでこんな実験は、こんな悲劇はもう二度と繰り返さないでほしい……(ネタバレ配慮で本番衣装での個人ブロマイドが出なかったの、ビジュアル最高だっただけに本当に悔しい)
ちなみに月の翳りには藪からキュート(隠語)な子がいましてね。めっちゃ推してます(宣伝)

 


あと末満さんの公式チャンネルに課金するとパンフに掲載されたシリーズ短編小説が読めたり、公演後にぶっちゃけられる裏話(しんどい)が聞けたりするのでよろしくお願いします。本当に、しんどい。それをこんな酒呑みながらのニコ生裏話で済ませられちゃうこともしんどい。水晶の柩とか売ってないで公式設定資料集出して貢がせてほしい(聞いてるか偉い人〜〜〜〜〜!!!)

sp.ch.nicovideo.jp


良い繭期を!

 

 

劇団壱劇屋『Pickaroon!』

 

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あらすじ

記憶を失くした私のたったひとつの手掛かり。
傍に落ちていた7冊の日記。
少女と七人の盗賊が描かれたそれは、
私のこれまでの人生が詰まった物語。
かつて“お姫”と呼ばれていた私。
ページに残るは、想い出の言葉たち。
記憶の欠片を抱き締めて、私は旅に出る。

 

出演

岡村圭輔
柏木明日香
小林嵩平
竹村晋太朗
谷美幸
西分綾香
丹羽愛美
長谷川桂太
日置翼
藤島望
松田康平
山本貴大
(以上、劇団壱劇屋)

竹下健人(劇団Patch
立花明依
池未来実
池ヶ谷明杜
石黒さくら
豊田真丸
西辰蔵
御歌頭(墨絵師)

 

stage.corich.jp

 

youtu.be


7/26(金) 19:00回観劇

生で観るのは初めての壱劇屋さん!
6/22の無料配信で観たwordless舞台『独鬼』が大っっっ変良くて、もうこれでもかとだばだばに泣いて、その勢いでチケットを取りました。その選択に間違いはなかった……!!!
今作『ピカルーン』はwordlessではなくて台詞のある殺陣芝居。それでも物語の根底にあるものは同じだったな……「いいものを観た!」そう素直に言える作品でした。
池袋はなんだかんだよく劇場に通っているけどシアターグリーンも初めてだった。初めての劇場で、初めてナマ観劇する壱劇屋さん。いい出会いだったし、このご縁は今後も大切にしたいと思いました。


あらすじの時点で予感はしてたんですけどまんまと疑似家族特攻がキマりましたね。はい。えぇ、私、疑似家族がめちゃくちゃ大好きなんですよ。最高でした。

本来、ただの敵同士だった七賊。天子様の宝を狙ってたまたまそこに居合わせた盗賊たちが、ただの他人同士の寄り合いが、か弱き赤子のもとにひとつになる。その笑顔を守るために。その成長を見届けるために。
泣くかなと思ったけど、最後までずっと笑顔で観ていられました。いやなんか泣いてる暇がないというかね……もう楽しくて楽しくて。こう来てほしいなという展開が来てくれる王道感。息もつかせぬアクションに次ぐアクション。
御姫の純粋さ。覚悟を決めた盗賊たち。立ちはだかる敵にも魅力があって。アクションモブの仕事ぶりも素晴らしい。


少年漫画で言ったらこれ、めちゃくちゃ熱い36P一挙掲載!みたいな読み切りだと思うんですよね。漫画雑誌のあのガサガサした、たまにインクが擦れて指につくような再生紙をめくる度にワクワクする感覚。もちろんこれだけでも十分に熱い物語なんだけど、続きが見たい!また彼らに会いたい!と思わせてくれる。過去も知りたいし、スピンオフだって欲しい!!!!

きっと連載が始まる時は御姫が異国で新しい仲間に出会ってこれから家族を取り戻しに行くんだ!ってとこから始まるわけですよ。連載版では新しい仲間との会話きっかけにちょっとずつ回想入る形になってるし、仲間たちに助けられながら辿り着いた場所で「力石さん、助けに来たよ…!」「……御姫?」なんてシーンが見開きドーン!てあるんですよ!オタクにはもう"""見え"""てるんですよ!!!!(※妄想です)


うぅ、台本買えば良かったなあ。とりあえずクラウドファンディングで課金します。円盤販売予定がないらしいので映像はここでしか手に入らないぞ……!

motion-gallery.net


大阪の劇団が東京でも上演してくれる、それはとてもありがたいことです。東京は東京で数多の作品が上演されているけれど、壱劇屋のこの『ピカルーン!』は今この時にしか上演していないのだ!

御姫と!七賊に会えるのは!
7/29(月)まで!!
池袋シアターグリーンの一番右!BIG TREE THEATERにて!!!

ちょっとでも気になった人には是非とも、彼らの物語に出会ってほしい!!!!
そして私とこの燃えと萌えを共有してくれ!!!

 

 

各キャラ感想とかはまた改めて。
千秋楽に"""間に合う"""人が1人でもいればいいなぁ!

 

 

 

【8/5 追記 各キャラ感想】

あっという間に東京公演も終わってしまった……!全公演お疲れ様でした!!

以下、本編に触れたり妄想成分も多めに混じった感想です。オタクなのですまんな……(ゲンドウ

 

壱劇屋流殺陣芝居ではお馴染みとなりつつある、「映画ならCGが使用されているであろう演出を人力で表現する」=「人間CG」も随所に登場。演劇だからこそ実現できるものを、映像にも負けない迫力で舞台上に顕在させる。

壱劇屋さんのこの演出手法がとっても私に合ってたなぁ〜というのがまず率直な感想。あんまり映像多用してる舞台は得意ではないというか……もちろん効果的な演出であれば楽しめるのだけど。

西田シャトナー作品に親しんでいることもあり、伊武の変容シーンとか、紙研の操る無数の紙の動きとか、ただのセットの階段がアクションの手によって縦横無尽に動き回り時には処刑台になったりするとか……あれらがとても肌に馴染むのである。

役者の身体表現・演技力×観客の想像力で無限の可能性を広げ、作り上げられる舞台……そういう作品とっても好きなんですよ。


BGMでFGOの曲使われててびっくりしたな〜〜〜〜!びっくりしすぎて曲に意識がいってしまってそのシーンの台詞よく覚えてないので不覚オブ不覚。いや〜あまりにも聞き覚えのある曲だったもんで……(最近ログイン途切れてるけど)

全公演終了したということは★5七賊ピックアップくるんじゃないですか?ラスト、あの流れですよ?絶対課金するしかないじゃん???

力石:セイバー、由良:アーチャー、角:アサシン、飛:アヴェンジャー、伊武:キャスター、紙研:ランサー、男虎:バーサーカー

こうかな……?(※FGOしかやってないにわかの発想。異論は認める)

 

 

・御姫(池 未来実)

可愛い〜〜〜〜〜!!!!!みんなのアイドル、みんなの娘、みんなの宝物!みんながメロメロになっちゃうのも頷ける。

14歳、初舞台の池さん、初々しかった。カテコで袖にはける時に毎回客席に向かってぺこっと一礼するのがまた礼儀正しい御姫らしいし可愛いなぁってにこにこしちゃったね。

みんなに愛されて守られた御姫。私にはすでに御姫が異国で新たな仲間と出会い、成長して、「今度はわたしが助ける番!」って家族を取り戻しに行く物語が見えているし、一人一人に再会するシーンも目に浮かんでいるんですよ……(ろくろ)

御姫はそのうち物書きになって彼らの活躍を後世に残したりしてくれたらいいなぁ。そしたら英霊化して七賊ピックアップも夢じゃないよ!!!(夢だよ)

 

 

・義賊の力石(竹下健人)

義賊!やらない善よりやる偽善、とは言うものの。そんなの裏切られるフラグじゃん……!とひしひしと感じていたわけだが……彼は優しいんだよなぁ……自らが手を差し伸べて慕われた民衆に恨まれ、追い詰められ、ついには御姫のために自ら手にかける……由良とぎゃーぎゃーやってるのも微笑ましいし、まっすぐな健人くんの笑顔が眩しいもんだから、後半の辛そうな表情とその序盤との対比がまた切なくなるんだよな。

どうにか生き延びててほしいし、御姫が異国で出会った新キャラ(同じ年頃の少年)連れて戻ってきたら「お前誰だ?うちの御姫に手ェ出してねぇだろうなァ〜〜〜〜ァァン?」て親バカやってほしい(七賊と再会する度にやるお約束)

 

 

・牙爆の由良(山本貴大)

死に際がとてつもなく格好良くて惚れる。いや、まだ死んでませんけど。死んだという明確な描写はないですけど!!!!(オタクは行間を都合よく解釈する生き物なのである)

とにかく死に様が格好良いということはその生き様が格好良いということなのだ……(ろくろ)

マスクもゴツいし言葉も荒い、でも本当は優しいし気のいい兄ちゃん。御姫にプレゼント買う時の喧嘩する親バカたちかわいい。

炎の表現が良いですよね。暗い舞台であの赤い布が舞うの、一際鮮やかで美しかった。

生存してたら義足で……っていうあれ、是非とも死んだはずの佐久間(後述)と再び対峙して死に損ない対決して欲しいんだよなぁ〜〜〜〜〜!!!

 


・兄妹盗賊の陸上 角(小林嵩平)、陸上 飛(西分綾香)

角兄、とんだ歪んだ性癖の持ち主だけどまぁそもそも賊だしね!!そんなに都合良く改心して仲良し家族やってる奴らばかりではないというのが良い(集団生活の中ではちゃんとその欲を隠そうとする社会性もあるし)

中盤の色々を経ても角兄が最後に自分の得物を託すのが飛なの、なんだかんだでやっぱ愛してたし、信頼していたんだなって……飛ちゃんにとっては実妹を屠ったかもしれない角兄の得物。戦況は悪く、その片方がなければ残された角兄がどうなるかも分からない。それでも御姫と得物を託されて、彼女は逃げる。

飛ちゃんは最後に御姫を見送る時の笑顔で踊ってる姿が印象的。最後まで、御姫には笑顔を見せていた。敵の手がそこまで迫っているのに、無防備に……嫌な未来しか見えない。

それでも願わずにはいられない。生きてほしい。それは七賊たちが御姫に対して願ったのと同じこと。

 


百式変容の伊武(御歌頭)

いくつもの顔に、姿に、自在に変容する伊武。どの姿もキャラが濃くて楽しい。仮面を被れば本来の姿から離れたキャラにもなれるのはいつの時代も誰にでも有り得ることだろう。最近はほら……バ美肉とか?

けれど最後の最後に、もう誰にも変容できずに本来の姿で、ただただ御姫を逃がすために縋り付くように戦って。シャイな彼が心の底から叫んだ一言の重み。御姫の助けになることを願って使った筆。あぁなんとも健気すぎる……。゚(゚´ω`゚)゚。

私は私の筆で、続編があったら……などと願望を恥ずかしげもなく書く。物語はね、口にした瞬間から生まれるのよ(ろくろ)

 


・紙遣いの紙研(立花明依)

紙研さん……夢女大量製造機じゃん…………この美しさ、格好良さ、凛々しさ、そして儚さの前に屈服しない者など存在するだろうか。いやない(反語)

番傘の紙の有無の表現が視覚的にわかりやすくて実にバトル漫画っぽい。御姫の髪を梳きながら語るシーンとかもう絶対フラグじゃん……!(先の展開を予想して震える)なんだけど、最後に自分のことなんて顧みずに御姫に翼を与えて彼女を見上げる姿がさぁ〜〜〜〜〜ほんとうに最高じゃないですか〜〜〜〜〜……

他の賊は地に足着いた戦闘スタイルだけど、伊武と紙研だけはちょっと特別な能力ですよね。

番傘の紙が尽きたら手駒がなくなってしまうの、その紙は自分のMP?の具現化なのかなぁ。MP回復したら自然と番傘の紙も元通りになるのだろうか(さすがにいつ戦うかわからないのに呑気に一枚一枚自分で貼ったりはしないだろうとは思うのだが)

たちねぇさん、観劇日がちょうどお誕生日だったとのこと。おめでとうございました!!

 


・不動の男虎(竹村晋太郎)

虎ちゃん……!!!!!!!!

ほんともーーーーー佐久間様が非道なことするからーーーー!!!!本来の虎ちゃんは優しくて、きっともっとあの大きな身体でのんびりした口調で、ほわほわ笑顔を見せてくれるはずだったんだよぉ〜〜〜〜〜七賊の中の愛されゆるキャラじゃん……虎ちゃんにも御姫にもみんなにも辛い出来事だった……

それでもきちんと目と耳を解放して、自分の目と耳で真実を受け止めた虎ちゃん。御姫を守るために刀を抜いて戦って、ついには佐久間様を自害にまで追い込んだ。やっぱり強い。

御姫と再会して、七賊が揃って、今度こそ楽しい毎日を過ごしてほしい。そう願わずにはいられない。

虎ちゃんは戦闘モードに入るとがらっと目つきが変わって、その切り替えがすごかった。普段が不動だからこそのギャップ。好きだなぁ。

余談ですが竹村さんを初めて拝見したのは2017年の『安楽椅子探偵 ON STAGE』で(元々シリーズ好き、原作者のファン)、ようやくホームで、バリバリに殺陣をこなす姿を、丁寧に紡ぎ上げられた物語をこの身で体験することができて良かったです。

 


・佐久間(岡村圭輔)

非道だけどクレバーで、清々しいまでのザ・悪役!いや〜〜〜〜〜本当に素敵でした佐久間様!!憎めない軽妙な語り口、小ざっぱりした性格。めちゃくちゃいいキャラだと思います。

私は勝又くんめっちゃ好きですけど、その有能な勝又くんをなんの躊躇いもなく殺す選択をするところが良いですね。好きですよ。でも「腹心の部下」って『どんなことでも打ち明けて相談できること。また、その人』(デジタル大辞泉より)だぞ???(キャラ紹介ツイを振り返りながら)

あとその選択をする佐久間様は好きだけど、生かしておいた方が戦力的な意味でも大きかったと思うんだよな。自分で殺しておいて後でうっかり「ねぇ勝又くん」って声かけちゃうのとか。それだけ片腕として重宝していたんだとわかる。佐久間様は実に合理的だけど、時には判断を誤ることもあるという、人間らしさものぞかせたシーンだったな。

それと実体なき天子様を作り上げてまで民衆を統治し『国』を治めようという意思があるところ、好きです。貨幣の流通を制御して官は潤い民は貧しくなってるけど、佐久間様、自分がただ贅沢したいからそうしてるわけではなさそうじゃないですか。彼もまたシステムの一部みたいな。多分そんなに興味はないし固執してないんだと思うんですよね、有能だからやるけど。

国の創成時からの秘密、非実在天子様。よほど争乱の世でこの国の歴史が浅い=非実在天子様一代目なのか、はたまたこの秘密が何世代にもわたり受け継がれているのか……個人的にはシステムの一部と考えるなら後者だとワクワクするんだけど、歴代執政官のみ知る秘密だと引き継ぎは難しいだろうか。突然の暗殺とかありそうだし。自分の器を見極めて自ら天子の座に就くのではなく、非実在天子様を置いた上で執政官に徹することを決めた佐久間様エピがあったらそれはそれでたまらないんだなぁ。

由良の自爆攻撃から生還するしぶとさ。かと思えば男虎との戦いで自身との差を感じ取って潔く自害するところ。……好きしかないな?

続編があるならばそんな潔く自害したはずの佐久間様が半分機械状態で無理やり生かされて、新しい悪役の傀儡となって(かつての自身の所業の因果応報)その潔かった姿を踏みにじられる様が見たい……

 


・勝又(藤島 望)

とっても鼻が効く(物理)有能な部下!その嗅覚を活かした諜報活動、単身で敵陣に乗り込む勇ましさ。得物かっこいい〜〜〜〜〜!!!銃剣とかテンション上がるじゃん!!!!!

聡明でいて、上司に似て?ちょっとお茶目にずけずけ物言いする強気な部分があるかと思えば「天子様は存在するんですよね……?」って縋るように表情を歪ませていたのが印象に残っていて。彼女もまたその存在を拠り所として生きていたのかな。

ずっとお仕えします、と告げた佐久間様に呆気なく殺されてしまったの惜しいけど、佐久間様の所業を知って尚そう言えるほどの信念を持っていたわけで。嗅覚が人並外れて鋭いという特性に目をつけた佐久間様が、なんか有能な子供がいるじゃ〜んってほんのちょっと目をかけてあげたら勝手にすくすく育って恩を感じてるとか、そういう過去エピとかありますかね。ください。

お茶目だけどクレバーな上司+ずけずけ物言うけど聡明で従順な部下の組み合わせ、好きしかない……

伊武さんが死んだ勝又の姿借りて戦うのほんと趣味悪くて最高だったな〜〜〜〜〜!死して尚ああいう形で出番があるのいいな。


国家権力チームのお衣装がなかなかにワイルド(毛皮とか)なの、野蛮!!!て感じで好き。植田さんのお衣装、各キャラに合ってて、舞台映えもして、本当に素敵でした!


役者と物語と衣装と音楽と照明と制作と……各セクションがプロのお仕事をしてくれて、『ピカルーン!』は本当に素敵な作品でした。改めて皆さんお疲れ様でした!

また壱劇屋さん観に行きます!!

 

 

初心に返る『TRUMP』 #hxlTRUMP 女性版

(劇)ハンマーヘッドシャーク × LUCK UP『TRUMP』
6/13(木) 19時公演 女性版を観劇。
久し振りのシアターKASSAI。

 

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(劇)ハンマーヘッドシャーク × LUCKUP 『TRUMP』 - luckup ページ!


STORY

吸血種と人間の二つの種族が不可侵条約によって共存する世界。 
不死を失った吸血種は、人間とほとんど変わらない生活を送る。 
吸血種には人間でいう思春期を更に深刻化させた、繭期という成長過程が存在する。 
主人公ソフィ=アンダーソンは、吸血種と人間の混血「ダンピール」である。
繭期の吸血種を教育する施設「クラン」に入ったソフィは、そこでウル=デリコという吸血種と出会う。 
短命の運命を背負うダンピールであるソフィと接するうちに、ウルは永遠の命を持つという真なる吸血種、「TRUMP」の秘密を追い求めるようになる。 

そんな中、彼らはやがて 100年前の遺恨に囚われてゆく……

 

CAST

布施勇弥(♠,Q)       七海とろろ(♡,K)
新井裕士(♠,K)     小澤瑞季(♡,Q)
斎藤貴裕(♠,K)     滑川恭子(♡,Q)
織田俊輝(♠,Q)     柴田茉莉(♡,K)
岡部直弥(♠,K)     井上麗夢(♡,Q)
ZiZi(♠,Q)        荒木凪瑳(♡,K)
清野賢(♠,K)      橋本真衣乃(♡,Q)
港谷順(♠,Q)      安澄かえで(♡,K)
北原学(♠,K)         いわもとりな(♡,Q)
大石祥生(♠,Q)     結城亜実(♡,K)
上地慶(♠,K)         本倉さつき(♡,Q)
鎌田秀勝(♠,Q)     新田えみ(♡,K)
塚本拓弥(♠,K)        福田らん。(♡,Q)

ーアンサンブルー
境秀人(♠,K)       福嶋愛美(♡,K)
西垣和哉(♠,Q)      堀江茜音(♡,Q)


TRUMPシリーズ10周年記念企画のひとつ、上演権の解放で、この『TRUMP』という作品は2019年12月31日までに各地で上演が予定されている。
DVDに残らない小劇場公演だからこそ、こんな企画があってこう演じていた人たちがいたのだという記録を残しておきたいなと思ったので、ふせったーやプライベッターではなく久し振りに観劇ブログを更新した(まだ書けてないCOCOON総括感想のためのリハビリ的な面もある)

UST配信の再演Tが生みの親TRUMP。
山浦クラウスの狂気で沼に足を踏み入れたのにNU版で拗らせて、いつの間にかアンジェリコ様のオタクをしている人の感想です。
なんか長くなってしまったので、キャラ評だけ読みたい人は中盤すっ飛ばしてほしい。

(素人があれこれ書くことではないと重々承知の上で、個人的な記録として、気になった点についても色々書いています。ご了承下さい)

 


このhxlTRUMPの特筆すべき点は、男性ver.と女性ver.そして2種の男女シャッフルver.で上演されるところだ。T/Rでリバースするわけでないのに人数が単純に倍!
特に女性版……あれ、どう見てもクランの制服これスカートだぞ???と公演が始まるまでは混乱していた。再演でFemale版はあったけれど(参考: TRINITY THE TRUMP -Female- イメージダイジェスト - YouTube)あれは設定からして特殊な立ち位置の作品である。
今後も女性団体での上演が2件予定されてるので、その比較という意味でも見ておかねばと思って女性版のチケットを取った。

結論から言えば、なんのことはない。
スカート、絶対領域、ドレス……完全に女性のビジュアルでありながら、演じるのは原作に忠実な繭期の『少年』そして『男性』だった。
このアンバランスな感じが実に不思議で面白かった。演者は女性だけど、作中の関係性はやっぱり女性の距離感ではない。それでもなんだろう……見慣れたTRUMPとはちょっと見え方が違う。
決して広いとはいえない舞台には必要最小限のセット。演者の演技と、観客の想像力に委ねられる小劇場演劇。けれど演者が「少年たち」と言えば、あるいは「僕」「息子」と口にすれば、彼女たちは確かに「彼ら」になった。

西田シャトナー作品とかでよく感じるのだが、こういう、演者が「ここは宇宙だ」といえば舞台の上は宇宙になるような、お芝居の基本的なお約束が演劇の自由でいいところだなと思っているので、それを改めて感じた。
すでにTRUMPを履修している私には馴染みのクランのセットが見えたし、地下書庫には本が溢れていた。二階から、何も言わずに息子を見下ろすダリちゃんもいた。シリーズ初見の方がどこまで背景を幻視できたか定かではないが、それでも物語に引き込まれていた様子を見て、この『TRUMP』という作品は大阪の小劇場で上演された初演から確かに支持を得ていたのだなと実感する。

TRUMPシリーズのここ最近の新作、行間を埋めるどころかとんでもない量の情報でぶん殴ってくる。解釈違い絶対殺すマンかって思ったのはまた別の(繭星)話。このシリーズが広大である証左でもあり、素直に喜ばしいことなのだが……個人的には『TRUMP』の、まだ余白が色々あって、あれはどうなんだろう……と想像の旅に出られたところが好きだったので。
そういう意味で、初心に返れた気がした。
今このタイミングで小劇場のTRUMPを観られてよかったと思う。

戯曲は販売もされているソフィ・トリロジー収録のTRUMPが基本になっている。つまりは大体NU版。休憩なし2時間10分に収めるためにちょこちょこ摘んでるけど、NU版を育ての親TRUMPとする私は見覚えのあるシーンや台詞に始終ニコニコした。
教養室の日替わり懐かしい……当てられた1回目の生徒のラファエロモブは1と10しか数えられない子かもしれない……と思うくらい本編中とは印象が違って可愛かった。2回目のウルモブ、大変元気で思い切りがよくてよろしい。教養室でイキイキするミケちゃんが楽しそうで何より。

ところでフライヤー見ても「脚本:末満健一」の文字はないのだけど、そういうもんなのかな……?


演出で気になったのは、地下書庫で倒れたウルにラファエロが駆け寄るところ。あそこだけ異様に唐突だった。セコムお兄ちゃん……
あとジョルモロのギャグシーンが基本的にカットされてるので、ちょっと彼らがモブっぽくなっていたのが残念ではある。でもアンジェリコ様に抱きしめられてたのが羨ましいので帳消しだな!(夢ドブネズミ並感)
男性版にはギャグ100連発があると聞いて、観られないのが片手落ちで悔しい。

後ろに張られた幕を使うことによって懲罰房に空いた穴の表現や、灰になって消える際の退場ルートになるの、効果的で良かった!


殺陣。もう少し止めるところは止めるなどのメリハリがあると緊張感のある殺陣に見えたのでは。流れてだらっと見えてしまう部分があったので。


衣装。かなり二次元寄りの制服だなと思った。個人的にはもう少しスカートが長い方が好き。アイドルとして見るなら短いのもファンサのひとつなのだろうけど、同性としてはなんか……心配になるので。絶対領域とか倒れ込んだ時に露わになる太ももとか、物語への没入を妨げる気がする。
でもタイツの色がダンピールのソフィとウルだけ白だったり(ソフィは白黒衣装がわかりやすい)、人間である萬里が黒タイツだったり、そういう衣装の区別すき。


選曲がこうくるか!の連続なのは楽しかった。最近の末満さんはいかにもJ-pop的なのは使わないので(初演はそれこそVAMPSとか使ってたそうだが)
キャスパレがミディアムバラードな日本語曲、新鮮。転調でロックになるの良かった。
エターナルダンスが!エターナルダンスじゃなくて!すごい、青春だ……!?
剣術大会でのソフィ対ラファエロのシーンと、アンジェリコがウルを刺すシーンでバッハの「無伴奏ソナタ」が流れるの、本家のライネス代わりという訳じゃないが罪のイメージで良かった(舞台『無伴奏ソナタ』以降、個人的になんとなーく罪のイメージがついていたので)

アレクラのシーンで「ザナルカンドにて」が流れるのは反則では???

『最後かもしれないだろ。
 だから全部話しておきたいんだ──』

確かにそういうシーンだな!?(納得)

 


・ソフィ(七海とろろ)
凛とした少年。芯の強さを感じる。
冒頭とラスト、その長い長い生に飽いた様子が表情や空気から感じられてよかった。

最後のクラウスに咬まれたシーン、たまたま倒れ込んだ位置なのか演出なのか一公演しか見てないので判然としないが、少し呆気なくて恐怖感・嫌悪感といったジタバタした感じがないのと、本家と違って舞台に対して前後で(ソフィが客席に背を向けて)芝居するから「僕に何をしたんだ!」感があまり伝わらなかったのが少し残念。

カテコでぴょこぴょこしながらウルと仲良くはけるのがとっても可愛かった〜〜〜〜〜くそ〜〜〜ただ二人が仲良くあれる世界線よ来い〜〜〜〜〜!!!!


・ウル(小澤瑞季
青髪ウル!名門デリコの息子なのに青髪!さてはダリちゃん甘やかしたな……?というのはさておき、天真爛漫でぴょこぴょこ元気なウル。ソフィにとってウルはキラキラ輝いてた思い出だから彼は特別に鮮やかなのかな、と思った。

デリコ家秘伝の技の日替わり、A。「デリコ、デリコ、ウル・デリコ〜♪(山本リンダ狙いうち)」からのニワトリものまね。お疲れ様……!


「準決勝の君の相手はアンジェリコだ」のところだったかな?ソフィとウルがただ向かい合うんじゃなくて、立ち位置がずれてる(そのまま歩き出してもぶつからない)のが、2人の心のズレが可視化されていて良かった。

 

・クラウス(滑川恭子
TLの前評判通り、とってもクラウスだった。
まじで一切「ソフィ」には興味がないティーチャークラウス。「アレンの血」だけが大事だし興味があるし手に入れたいってのがひしひし伝わってきた。
ウルを撫でてから言い放つ「あなたの血はいい匂いがしないんだ」とか、ひゃ〜〜〜〜〜!ですよ!!!
滑川クラウスは狂気というのはまた違うのかな……アレンという星に渇望してしまった、ひとりぼっちの吸血種。


・アレン(柴田茉莉)
最初に出てきた時、ブラウスの第一ボタンは止めてないしリボンも緩めてるしで(この子、ルルミナといちゃいちゃしてきたのか……!)なんて考えてしまった。別にその時だけ特別ではなくいつもそんな様子だったので、自分なりのおしゃれなんだろう。ギャルか。中身は天真爛漫で、クラウスもこれは憧れちゃうだろ〜〜〜〜ってめちゃくちゃ納得した。


このアレンとクラウスに客席を納得させる力があったのは大きい。アレンとソフィの違いが本当に明確だったので、クラウスの求めたものも明確化されてより恐ろしさを感じることができた。

 

ラファエロ(井上麗夢)
クールな、けれど弟思いのお兄様。繭月履修後の繭期にはいろいろ刺さるものがある。ソフィが憧れるだけある、という感じ。
ソフィに「下等なダンピールめ」て言った後にそっとウルに視線を送る罪悪感の塊。父の期待に応えねばならない、応えたいプレッシャー。
硬い表情ばかりの中で教養室モブは癒し。


・アンジェリコ(荒木凪瑳)
COCOONで集大成を見てしまったアンジェリコ・フラ。だからこそ、このタイミングで他の役者がどう演じるのかに興味があった。

いっそ振り切れたぶりっ子というべきか、語尾に全部ハートつけてるのかみたいな。純血倶楽部に対してもめっちゃ撫で回すし可愛がってて、アイドルみたいな強気お嬢様!その可愛い可愛い猫撫で声と、ドスの効いた「ラ″フ″ァ″エ″ロ″ォ″……!」の差がすごい。

「皆よ!カワイイ笑顔!投げキッス!今日来てくれたお友だちへのファンサービスだ!」
さ、最高では……????
下賤の者にも優しいアンジェリコ様、しかし胸中に渦巻く特大の感情はただ一人だけに向けられているというのがひしひし伝わって良い。

剣術大会で勝ち上がる「勝者ラファエロ・デリコ!」のとこ、さすが僕のラファエロって感じで(あるいはこれから起こることを楽しみにしていて)ラファエロを見てふふんと笑うアンジェリコ様ちょうかわいい。

愛が強い、愛に溢れたアンジェリコ様だった。だからこそ憎悪に転じた際に振り切れてしまうんだろうな、というのがわかる。

後半のアンジェリコ様は泣き喚くし頭を床に叩きつけるし、さすが履修してらっしゃるだけあってCOCOONを摂取した後の繭期にめちゃくちゃ効く。泣き虫アンジェリコがいた……。゚(゚´ω`゚)゚。


カテコで二人視線を交わすの好き。
本当に想いがすれ違うラファジェリコ。この二人で繭月だったらどうなんだろう……なんて思わず考えた。

 

・臥萬里(橋本真衣乃)
めちゃくちゃ再演SPECTERの下川ノームの流れを汲んでません……?て思ったんだけど、よく考えたらここ稽古中の怪我によるキャス変があったんだった。えっ、橋本さん元はジョルジュだったの???それはそれで観たかったけど、萬里が大変しっくりきたので良い配役だった。登場時「ちっちゃい」て言われる。可愛い。24歳でサバ読んでクランに来てるのに違和感がない。


・ピエトロ(安澄かえで)
い、いい子〜〜〜〜〜アレンに振り回される苦労人。「なんだってよりにもよってクラウスなんかに知らせたんだ」の時の、外したイヤーマフをぎゅっと握りしめるところ良かった。あと安澄さんとても声の通りが良いのでそれだけで評価上がってしまう。


・ジョルジュ(いわもとりな)/モロー(結城亜実)
身長も同じくらい、ニコイチでアンジェリコ様に付き従うジョルモロ、かつてのベビメタのゆいもあか?した。可愛い。前述の通りちょっとモブ感があるのが残念だが、アンジェリコ様から非常に愛されてる純血倶楽部羨ましい。


ティーチャーグスタフ(本倉さつき)/ティーチャーミケランジェロ(新田えみ)
グスミケ仲がよろしい〜〜〜〜〜!
ミケちゃん美魔女!!!美魔女がおる!!!!
フラメンコ習っておられるのか、仕草がいちいちセクシーで大仰で楽しいミケちゃん。
尻に敷かれるグスタフ。いい。


・ダリ(福田らん。)
登場時のダリちゃんコールは残念ながら削られてしまったが(時間的な問題はあるしね)デリコ家秘伝の技シーン、本家並みに自由で楽しそうでいらっしゃったダリ卿。
ら、ラファエロを無視した……
お、おま〜〜〜〜〜!(繭星履修者の叫び)

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

ここからはシリーズ履修者としての宣伝。

もしも今回このhxl版で『TRUMP』という作品そのものに惹かれた方がいるならば、是非ともシリーズを追っていただきたい。

そもそもTRUMPシリーズとは……は公式を参照。

cocoon.westage.jp


・『TRUMP』2009年、2012年、2013年、2015年
hxl版の下敷きとなっているのは2015年のNU版hxlアンジェリコ様の違い、女性版はT、男性版はR参考?)(聞きかじりからのイメージ)

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・『LILIUM─少女純潔歌劇─』2014年
TRUMPのあとに是非とも見てほしい少女たちの物語。リアル繭期ともいえる年齢のアイドルが演じた、シリーズ屈指の名作。


・『SPECTER』2015年、2019年
TRUMPにも出てきた萬里が出てくるよ!(萬里のとこで名前をだした下川ノームは2019年版です)


・『グランギニョル』2017年
SPECTERの裏で起こるデリコ家の事件。若き日のダリ卿、そしてアンジェリコ様のお父上も出てくる。


・『マリーゴールド』2018年
LILIUMにも出てきた少女と関係する、母と子の話。
ソフィ、ウルも登場する。


・『COCOON 月の翳り星ひとつ』2019年
11月に円盤が出ます。ラファエロとアンジェリコの友情と決裂を描いた「月の翳り」、TRUMPのウルの視点で描かれた「星ひとつ」、シリーズ10周年のひとつの区切りの作品。

 

ここまで読んでくれてありがとう。
よい繭期を。(CVソフィ・アンダーソン)

 

 

『無伴奏ソナタ』を観てくれ

※これは感想ではなく、布教用記事です。


こんにちは、『無伴奏ソナタ』強火担です。
フォロワーの皆様方におかれましてはここ数日、特にTLをお騒がせしております。
でも初演の時も再演の時もそうだったのでどうか諦めてほしい。
これは短期決戦なんだ。
できれば劇場に足を運んでもらって、この感情を共有したい。その思いで今、こうしてつらつらと文字を書き連ねているのです。
(本当は初日を観てすぐに書き上げたかった……!しかしまだ滑り込める人がいるのではという一縷の望みをかけて、東京千秋楽を明日に控えこの記事を書いています)


どの演劇も劇場で観るのが一番だと思う。
それはもう、どの作品にもいえること。
当然、日程とか懐事情とか色々あるのは承知の上で、それでもなお、この作品には劇場で観る醍醐味があると声を大にして言いたい。舞台と客席の境が曖昧になるあの体験は、劇場でしか味わえないんだ!!!



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www.caramelbox.com

 

あらすじ

すべての人間の職業が、幼児期のテストで決定される時代。 クリスチャン・ハロルドセンは生後6ヶ月のテストでリズムと音感に優れた才能を示し、2歳のテストで音楽の神童と認定された。
そして、両親と別れて、森の中の一軒家に移り住む。そこで自分の音楽を作り、演奏すること。それが彼に与えられた仕事だった。彼は「メイカー」となったのだ、メイカーは既成の音楽を聞くことも、他人と接することも、禁じられていた。
ところが、彼が30歳になったある日、見知らぬ男が森の中から現れた。男はクリスチャンにレコーダーを差し出して、言った。 「これを聴いてくれ。バッハの音楽だ……」

 
 

無伴奏ソナタ』は、以下の人にオススメです。

・音楽、小説や漫画、映像etc.なにかしらの創作活動をしている
・これがなくては生きていけない、というものを持っている
・「天才の苦悩」「創作者の業」のワードにピンときた
ディストピアSFが好き
・人の幸せ、愚かさやエゴについて考えたい
・最近泣いてないから泣きたい
・暇だからなんかオススメの舞台が観たい


気になった方はすぐにチケットを取ってください。当日券を買いに行ってください。
キャラメルボックスの当日券は先着順です。
劇団主催公演では早く着いた人には椅子も用意されてるので座って待てるという親切仕様。とりあえず行けばきっとなんとかしてくれます。

まずは劇場へGO!



【東京公演】★
5/16(水)〜5/20(日) ※千秋楽は13:00
池袋・サンシャイン劇場

【栃木公演】
5/22(火) 18:30 栃木県総合文化センター

【愛知公演】
5/24(木), 25(金) 19:00
東海市芸術劇場

【松本公演】★
6/2(土) 14:00 まつもと市民芸術館

【大阪公演】★
6/23(土) 13:00 / 18:00, 24(日) 13:00
サンケイホールブリーゼ

★…劇団主催公演
24歳以下および60歳以上の方4,000円の割引チケット、各会場の初日の半券を持って翌日以降の当日券を購入すると半額になる初日特典、当日まで余った席を半額で購入できるハーフプライスチケット(東京、大阪のみ)etc.が利用できます。詳しくは公式サイトをご覧ください。

半額でなら観てみたい、明日の東京千秋楽に当日券チャレンジするよ!という人は私の初日半券お譲りできますのでお気軽にお声かけください。愛知・大阪で使いたいよっていう遠方にお住まいの方の場合はすぐ送るからDMしてくれ!
※5/20追記:当日券チャレンジしてくれたフォロワーさんにお譲りしたので現在募集はしていません。



↓初演の映像を使用したダイジェストムービー。ネタバレしてますが「全く知らないものに金は払えん!」って人は見てみてね。
youtu.be




(以下、時間があればどうぞ)
 


2012年に初演。私は初めてのグローブ座だった。シンプルな五線譜で囲われただけの舞台美術を見て、どんな物語が待っているのだろうとワクワクした。だばだば泣いた。
2014年に異例の早さで再演。Twitterで怒涛のダイマをしたら9人ものフォロワーさんが劇場へ足を運んで観てくれた。
そして2018年。こんなに早く再々演が拝めるとは正直思わなかった。

毎年2作は必ず新作を用意するキャラメルボックスの再演スピードは、本来そんなに早くはない。7,8〜10年ぶりなんてザラだ。
だというのに『無伴奏ソナタ』はたった6年の間に3度の上演。いかにこの作品が支持されており、上演を熱望されているかが分かるだろう。
(なお今回の上演は長野県の高校の学校行事として観劇したいという打診からツアー実現の運びとなったようで、長野の高校生がめちゃくちゃ羨ましい)


キャラメルボックスの基本は王道のザ・ハッピーエンド。
老若男女問わず基本的に笑って泣けてスピーディな展開で、さわやかな涙を流してデトックスして明日への希望を持って颯爽と劇場を後にすることができる劇団だと思っている。
こういう劇団だ、といえるのは強みだと思う。正のエネルギーを補充したいと思った時に選択できる劇団だ。

まぁそんなわかりやすくキラキラ眩しいハッピーエンドばかりの作風が苦手という人も一定数いるのは知っているのだけれど、今作はそんな方にもオススメできると思う。
逆にいうと、いつものあのキャラメルボックスを期待してしまうとキラキラ眩しい正のエネルギーは得られないかもしれない。
それでもこの作品は「生」のエネルギーには溢れている。


この作品は原作モノである。
『エンダーのゲーム』などで知られる作家、オースン・スコット・カードの同名短編集の表題作である。

原作モノを手掛ける成井豊はな、強いんだぞ……
文庫にして30ページ程度の短編を、よくもまぁ上手いこと膨らませて2時間の芝居に仕立て上げたなぁとその手腕に感心する。


あと音楽がいい。
キャラメルボックスの劇中使用曲のおかげで知ることができた曲・ハマったバンドなどはいくつもある。ZABADAKもamazarashiもそうだ。
今回だと再教育センターのシーンでかかる作編曲家・未知瑠さんの『盗人-The Thief-』がたまらない。なんとこの曲含む1st Albumがつべに公式で上がっているから是非聴いていってくれ。2nd Albumもいいぞ。
youtu.be



この作品には沢山の歌が出てくる。
それでもやっぱり、シュガーの歌を聴くとたまらなく切なくなる。
初演も再演もそして今回も、劇場からの帰り道、自然と口ずさんでいた。観たらきっとあなたもそうだと思う。
どうかクリスチャンの作ったこの曲を、歌い継ぐ1人になってほしい。
 
 

グランギニョル

私のグランギニョルの幕が下りました。
TRUMPシリーズ最新作『グランギニョル』東京公演お疲れ様でした。
7/30昼、8/1、8/3、8/5夜、8/6観劇。


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grandguignol.westage.jp



大阪公演を控えてまだ予習しようか迷ってる人がもしいたら、しなくても平気です。何の変哲も無いワードで客席がすすり泣き始めたりするけどそれすらも楽しんでしまえばいいのではないかな……(無茶振り)何の予備知識もなくグランギニョルを観られる機会は一度だけ!その情報量に混乱するかもしれないけど、感想聞かせてください!!!
もちろん予習してくれるのも嬉しいです。でへへ。

でもグランギニョルでシリーズ初見だよって人はシリーズ他作品観るとあれがこうでこうなるので是非フラグを回収しにいってください…是非……!

個人的にはTRUMPは再演(UST配信)でハマりNU版で拗らせたので、気軽に324円課金したらチャンネル配信で見られるDステ版TRUMPもいいけど、シリーズ展開用にブラッシュアップされている(ギャグも大幅に削られてグランギニョルと近いテイストだと思う)NU版もよろしく頼みます。
https://nappos.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1644147

(なおNU版のグッズはこっちでまだ買えます)
パンフ:http://piabook.com/shop/g/g4500100050/
ネイルシールhttp://piabook.com/shop/g/g4500100050A/







さて肝心の感想ですが。
とりあえず一言いいですか。




情報量が多い。
あまりにも、多い。



まずこれあらすじ公開された時点で「長ぇ……!」したんですけど(あらすじ↓)(まぁあらすじでこの長さなら本編もあれだけ濃密になるわな……)

STORY

特権階級である名門貴族の家督者であり、吸血種の統治機関《血盟議会》の若手議員でもあるダリ・デリコ。

ダリはある日、上司ヨハネスより停職処分を受ける。ダリが遂行した異教団殲滅作戦の際に、保護されたスーという《人間の女》が身籠った赤子が、ダリの子であるという疑惑が議会にリークされたからだ。もしそのことが明るみとなれば、それは吸血種と人間種の間で締結された《不可侵条約》に違反する行為であり、将来を嘱望されていたダリの失脚に繋がりかねなかった。 だが、停職中であるはずのダリは、ヨハネスよりある事件を秘密裏に捜査することを命じられる。それは、各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を解明せよというものであった。ダリは、任務補佐官に任命された下級議員マルコと、護衛 兼 合同捜査官として派遣されたヴァンパイアハンター歌麿と春林らと捜査チームを結成し、事件を追うこととなる。

事件を追う中で、《黒薔薇館》という闇の社交倶楽部が捜査線上に浮かびあがる。その黒薔薇館の会員の中に、ダリの同期議員であるゲルハルトの姿があった。またダリたちはその社交倶楽部で、不老不死を研究するバルラハという男と、ダミアンという謎の人物と接触する。ダミアンは、歌麿と春林が長年追っている、多くの猟奇的事件を裏で糸引いていると目される吸血種だった。またバルラハの傍には、アンリ、キキ、オズという三人の吸血種の少年少女たちが付き従っていた。三人は、失踪者リストに掲載されている吸血種たちであった。

一方、教団の残党から命を狙われるスーは、デリコ家の屋敷に匿われていた。だが、人間である彼女は屋敷の使用人たちから嫌悪され、不遇の扱いを受ける。その彼女を庇ったのは、ダリの妻であるフリーダであった。スーとフリーダは、次第に心を通わせていく。しかし、スーを身籠らせたダリのスクープを追う新聞記者ジャックがフリーダに近づく。

混迷する人間関係、血盟議会という巨大組織との対峙、陰謀渦巻く黒薔薇吸血種《TRUMP》の不死伝説──事件を解き明かした先で、ダリがたどりつく真実とは?



正直な感想を述べるとするなら、すえみつけんいちの『ぼくのかんがえたさいきょうのせってい』が詰め込まれていたし、繭期の民の考察感想読んでんじゃねーか?ってくらい過去作の伏線回収してくるし、あーそうだね…そうすればTRUMPの見え方は違ってしまうよね。という謎のちょっと上から目線さえ持った。初見は全然泣けなかったし、むしろ乾いた笑いが出たくらい(結局その後の公演でも泣くまではいかなかったけど、後半涙腺が緩む程度はあった)

ガチガチに設定を詰め込んできて、過去作の疑問に答えが出て、それをできる手腕は流石だなと思うしすごいものを観たなとは思うけれども、『TRUMP』の良いところって余白が多いからあれはどうだろう?これはどうだろう?って観客が想像力をもって自由に作品世界を飛び回ることができるところじゃないかなと思うので(あと◯◯トリックの妙)そのための余裕・余白が今作にはもっと欲しかったなぁと少し残念には思う。作中時間は10ヶ月もあるのに、やたらギッチギチな印象だったんだ……あと事件が複雑だから、あっここすげー説明台詞だなって感じてしまった部分もあって。

もちろん、今作によって新たな疑問も生まれたし、キャラ萌えだってめっっっちゃしてるし、観られて良かったと思ってる。あとキャスティング担当した方には菓子折送りたいレベル。
ただ今回は特に『TRUMP』ありきのセルフ二次創作っぽさ(初演時から構想があったとはいうけれど逆算して作ってるのだろうし、ここまでのシリーズ化を考えてなかったのかもしれないけど)を感じたなという、正直な感想は残しておく。


まぁ、なんだかんだ言っても、オタクとしては与えられたものの中で知識と想像力を駆使して楽しむのみなので。
そんなわけで以降は好意的な感想が続きます。





※以下、グランギニョルのネタバレがあります。
※シリーズ他作品の決定的なバレには配慮しています。







感想考察は思いついたら大体twitterで垂れ流してるので興味がある方はどうぞ。
モーメント:


ふせったーマイページ:
@hal_8さんのツイート一覧 | fusetter(ふせったー)




それにしたって圧倒的な美の暴力だった……
殴っていただいてありがとうございます!!!!!


開幕から迫力ある殺陣が続き、その度にお衣装のロングコートの裾がひらひらと舞うの、控えめに言って最高。リリウムの時も思ったけど、ああいうスカートやコートがひらひら舞うのを見るだけでたまらない。心が躍るなぁ!(某パラド
レース、刺繍、コルセット、銀糸……豪華な衣装に包まれた豪華なキャストによる残酷劇は、実に目の毒であり、目の保養でした。

主人公は確かにダリちゃんでウルの出生が描かれる話ではあるんだけど、「君は僕であり、僕は君だ」という大変聞き覚えのある言葉通り、デリコ家と対になるフラ家にも爆弾が落とされて…巻き込まれた我死亡……そういえばNU版パンフにそんなこと書いてあったよね、すっかり忘れてたよ……

新良エツ子さんの新テーマソング「回旋するトラジェディ」も素敵だったし、まさかNU版のテーマソング「輪廻夜想」をバックに殺陣が観られるとは思わなんだ。開演前のBGMは不穏を煽ってくるし、開演の合図はTRUMPで使われるダリちゃん登場の音楽で驚かされるし……
はやくサントラください!!!!!

8/6の千秋楽ではめいめいの体調不良により30分押して開演し、一部の演出が変更になったり削られたりしたけれど、末満さんとワタナベ組の開演待ちトークショーなんぞも行われたりで、もちろん無いに越したことはないアクシデントだけれども貴重な体験でした。



ダリ・デリコ(染谷俊之

キャスト発表時にえっ…末満ダリの14年前が染様……?したけど、蓋を開けてみれば間違いなくダリちゃんだったわ……殺陣かっこよかった。
人間椅子とかダリちゃん呼びさせるとかデリコパーンチ!とか、全体的に重い空気の中にあってほっと一息つけました。「よろしいっ❤️」可愛いかよ……
ダリちゃんは妻を愛していたし息子を愛していた。お茶目でいて、実は性格が悪い。事件の目撃者であるこちらにはそれがひしひし伝わってきたけれど(最後のシーンはたまらなかった…特に前楽と千秋楽)、分かりにくい性格は難だな……もう少しその愛情を表に出すことができれば、TRUMPの災厄はまた違うものになっていたかもしれない。妻がまた、それを察し補ってくれる出来た方だからーーー!!

ゲルハルト・フラ(三浦涼介

\みんな大好きアンジェリコ様/(※純血倶楽部調べ)のお父上。
はーーーー…りょんくん美しすぎかよ……彫刻のようなお顔にあのゴシックなお衣装が抜群に似合っておられる……ご褒美すぎる……なにあの立ち姿だけで匂い立つ色気……いやキャスト発表時から「これは勝つる」って思ってたけど軽く想像の3倍以上はやばかった。これを最高と言わずしてなんと言おうか。
私の初日が下手2列目で、苦悶の表情を浮かべるゲルハルト様を眼前にしてしまったので大変なご褒美でしたありがとうございます。公演中も公演後もゲルハルト様のこと考えてるの、完全にイニシアチブ握られた気分です。
ダリちゃんに対して「貴卿」と呼びかけ敬意を表してるところも好き。たまに子供の喧嘩みたいになってる2人が可愛い。クラン時代からこうなんだろうなぁっていうのが想像できる。良き友ですね。
作中ずっと憂顔や険しい表情をしていたので、千秋楽カテコで顔を綻ばせてくれた時は月下美人の花が咲いたかと思いました(大真面目)

ちなみに、
グランギニョル観る前:はーーーー…ゲルハルト様なんて麗しい、流石あのアンジェリコ様のお父上ですね最高にお美しい!!!!
グランギニョル観た後:もしやアンジェリコ様のあの麗しさは必死に(血の繋がらない)父に近づけようと努力した結果なのでは!?特にDステ版Tのしそジェリコ様は髪の色わざわざ染めたでしょ…ウッ(NU版はその辺見越してのあのビジュアルかなと)

いやアンジェリコ様に関しては可能性の一つとして考察していたのが当たってたな…て部分は普通にあったんですがゲルハルト様にそんな運命を課すなんて……どこの親子も因果だよ〜〜〜〜〜〜しかももうこれ以上はゲルハルト様について描く予定はないなんて………生殺しか……神よ…………(星に手を伸ばすポーズ)
末満さんは『COCOON(仮)』と『アンジェリコ様を待ちながら』もマジではやく上演をお願いします。制作会社はオファーをお願いします。ほろ苦い青春モノってなんだよだし、愛されずに生まれてきたアンジェリコ様のお誕生日をどうか祝わせてくれ………

春林(東 啓介)

出〜〜〜!足おばけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!(褒めてる)
とんちゃんはほんっと腰の位置高くてカテコではお隣のスー役の田中さんの肩くらいに腰あったぞ一体どういうことだ???しました。お衣装がその足の長さを存分に引き立てていた……
そして扇子!!!鉄扇!!?と興奮したのも束の間の拳法遣いだったけど、あの長い四肢を存分に使っていて良かったです。
SPECTERのハンター組が割とごてっとしたお衣装だったので、スマートな出で立ちが師匠としての格の違いだろうか。
登場時は先述の下手2列目のおかげで斜め前の人が話しかけられていたのでその顔を間近で眺めることになりました。ただ綺麗なだけでなく西洋的なゴシック世界の中にあって東洋的なエキゾチックさがたまらんですね。
NU版のR大塚萬里を彷彿とさせるダブピーがお茶目で好きですポジティブダンピール!(口に出して言いたい言葉No.1)

歌麿(松浦 司)

SPECTERでちらりと噂を聞いた歌麿さんはこういう人だったかー!元人間の吸血種。この耐性者って初演の頃にあっていつの間にか消えていた設定が息を吹き返したぞ……
性格的にもさぞかし萬里は歌麿と組みやすかろう……が、組み合わせとしてはやはりダンピールの師匠と中途半端な吸血種のこの2人が効果的なんだろうな。
飼い主と犬、可愛いですね。師匠を失ったら歌麿は誰と組むんだろう。

マルコ・ヴァニタス(栗山 航)

もう登場からしてあのドジっ子、めっちゃ怪しい……なマルコさん。人物相関図は後から見たんだけど、初見の人でもこの枠の大きさ何かあります言ってるようなもんだぞ……?(あといくつかの記事でもう1人の主人公ってばっちし書かれてたしマルコの前で跪くダミアンコピーの写真が使われてたけど)
ウルでありマルコ・ヴァニタスでありダミアン・ストーンである彼は、名前を複数持っているが故に因果も絡み合っていたのかな。みな被害者であり加害者で、それが連綿と続くのがダミアンコピーであり、TRUMPシリーズを表してるんだなぁ。
殺陣かっこよかった。逆手に持ち変えるとこ好きです。

アンリ・ガトー(藤木 修)

死を夢見る繭期の少年アンリ。演じる藤木さんの年齢をパンフで見て???した。いやほんと少年だったよ……
死にたくても死ねないその苦しさが、今までに見たどの不死者よりも切実に感じられた。
666人ものイニシアチブに耐えるってことはバルラハとは長い付き合いなのか……と思いきや、年表で確認すると繭期の少年少女失踪が確認され始めたのは一年前からなんだよなぁ(リストに3人の名前がある)。それだけ咬む人数用意するのも大変そう。ペンデュラムのメンバーか?同じ命令を何度も何度も受けるの蠱毒みたいな感じある(イニシアチブの煮詰まり)
キキに正座しなさいって言われてちゃんと正座するとこめっちゃ可愛くて萌えた。

オズ・ローナン(大久保祥太郎)

まさかのサトクリフの弟ーーーー!ということで、とてもワクワクしてたよオズくん!(未視聴の方は是非SPECTERも見てください)
血縁によってその顕現するイレギュラーの内容は似る……わけではなく、彼はあくまで未来予知の重複命令によってその能力を顕現させたんだよね?サトクリフのイレギュラーは薬によって繭期を悪化させた上での自然発生だと思っていたので、似た能力でありながらその辺りも対比させてるのかもしれない。うーん、SPECTERも見直したい(友人に布教中)
結論:イレギュラーは作れる(そういえばペンデュラムの目的はイレギュラーを集めることだった)

キキ・ワトソン(田村芽実

めいめいがまたTRUMPシリーズに、今度は女優・田村芽実として参加してくれるのがとっても嬉しい!相変わらずの伸びやかな歌声は体調不良で殺陣が削られたり演出変更のあった東京千秋楽でも健在でした。元アイドルとして、現女優として、つまりはプロとして素晴らしいものを拝見しました。大阪公演までゆっくり静養してね。
キキは強い子で、白繭期ちゃんたちの中ではお姉さんみたいに振る舞っているのに、最後にオズと別れるところでは幼な子のようにいやいやと小さく頭を振るのが胸にきた。特に千秋楽はキキの殺陣や台詞が一部オズくんに変わってたりしたから、キキを守るんだって感じがして余計に。
まぁマリゴとの関係はね、予想してたよね。繭期を越えても幸せに、誰かを心から愛することができたかなぁ。

ジャック・ブレア(服部武雄

末満作品によくいるマッシュルームカットキャラだ!した。表向きは血盟新聞の記者、ビジュアルや言動は強烈だけど、キャラとしてはもうひと押し欲しかった……?情報屋枠で黒猫と対にしたかったのはわかる。こうしてフラ家の親衛隊は出来上がるんだな〜てのを眼前で見せつけられました。
あとダリちゃん好ましく思ってない上に「大スクープよ〜!」してたけど、その秘密がTRUMP時に漏れていないということはゲルハルト様からきつく緘口令敷かれたんだろうな。

情報屋黒猫(菊池祐太)

猫耳帽子やもこもこ尻尾がかわいいスラム街の情報屋。
マルコの正体について、初対面で誰よりも早く違和感を覚えていた黒猫。初演TRUMPのソフィ・ウルを演じていた菊池さんが、ウルの実の父親であるマルコに殺されるというのもまた、大きな因果を感じる。ウルは父親によって何度も殺されているのだ……ウッ

レイン・マクミラン(吉田邑樹)

眼鏡枠その1、レイン中級議員。
本役での出番はそう多くなかったけれどチェス?(駒の形はオリジナルな気がする)シーンとか、「ダーリちゃん」とか、スーが産気づいたシーンとか、お茶目で食えない感じがよかったなぁ。スーとフリーダを助けに入る殺陣がとても綺麗であった……その眼鏡はいい眼鏡だ。

ハンス・ベケット(池村匡紀)

眼鏡枠その2、旦那様大好きデリコ家執事。
キャスパレの順番が情報屋枠の次は眼鏡枠か……と毎回ふふってしてた。
東京後半、日替わりへの参戦が楽しみでした。
殴りかかろうとする時には手の腹を突き出す形で弱々しいんだけど、剣術もちゃんとできるんですね(クラン時代に学んでるか)(その点フリーダ様の剣の扱いからは女子寮の教育が垣間見えた気がする)

ダミアン・ストーン(日南田顕久)

緑髪のコピーの方。奇抜なビジュアルに相応しい、不安定で怪しさ全開の演技。日南田さんの殺陣が流石だなぁって思った。殺陣シーンで(黒薔薇館のだったかな?)下手から躍り出てセンターに転がり出てくるところがNU版の早乙女くんを思い出した。
その道化の如きビジュアルは、勝手にイニシアチブを握られコピーにされたのにその親から出来損ないと言われてしまう、彼の悲哀の具現のようで切ない。ダミアンとコピーの関係性も親子なんだなぁ。

スー・オールセン(田中真琴

ず、頭蓋骨ちっちゃい………ほんと素敵な方を連れてきましたね末満さん!
カテコでとんちゃんの隣に並んだ時にその小ささが際立ってたよ!(ばっ!て腰から折って頭を下げる礼の仕方もまた素直なスーらしさでよかった)
ウルに希望の名を与えて亡くなっていった母親。ちゃんと愛されて生まれてきたよ……ウル……
教団の手引きで逃げ延びることができたということは、ウル(マルコ)とスーの家庭は教団内でも地位が高かったのかもしれない。

フリーダ・デリコ(愛加あゆ)

麗しい……黒薔薇館の歌姫として歌声も聴かせていただいて、なんて贅沢なのでしょう。
フリーダの髪は前から見るとハートマークになっている、だっけ。愛に溢れ、自立し、聡明な、ダリちゃんを良く理解し支える立派な女性でした。ダリちゃんに愛の呪いを与えて亡くなっていった妻であり母親。ダリちゃんの妻がフリーダ様で本当に、本当に良かった……

バルラハ・ベル(窪寺 昭)

人間でありながらTRUMPに触れたいと願いイニシアチブの重複実験を繰り返す科学者。
「ワインに薬を混ぜたんですよ」の仕草で塩を振りかけるネタを思い出して勝手にふふってしていた。
疑似家族好きとしてはバルラハ一家も愛おしい。作中でアンリが言う「あの人のイニシアチブには逆らえない」は人間のバルラハでなくマルコ(ダミアン)のイニシアチブのことだと思うけど、連れ去られてきた当初からマルコに握られていたのかな。永遠の繭期という絆で繋がっていた科学者と実験体という疑似親子、たまらない。

ヨハネス・ヴラド(陰山 泰)

陰山泰さんはここ数年、毎年の年末芝居(ナ・ポリプロピレンブレーメン』シリーズ)で気のいい喫茶店のマスターとして拝見してたので、このゴシックな作品でどんな渋い貴族を演じてくださるのかすごく楽しみにしてたんですよ……期待通りでした。キャスパレで壇上から登場し下々を見渡すの、いかにも権威ある貴族といった重厚感があった。若人のような俊敏さはないけれど、その重厚な殺陣も良かったです(ダリちゃん曰くパワープレイ親父?)
本名ニコ・ヨハネス・ヴラド。ダミアンの例もあって、いかにもニコ・ヴラドとの関係を匂わせてて勘ぐりたくなるけど、個人的には偉大なる始祖の名を冠したミドルネーム説を採りたい(ミドルネームは姓名の前に持ってくることもあるらしいので)
そんなに何人も1000年前から生きててたまるかよ。不死者のインフレいくない。




DVDは2017/12/20発売予定です。
収録日限定の陳内クラウスが見られるのかな!?と思うとそれもまた楽しみですね!!!!
https://www.amazon.co.jp/dp/B074C6Z84F/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_S4eJzbJYV47TQ



それまでゲネプロ動画2本で生きる。

youtu.be

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破壊ランナー

あれは幻か?妄想か?
いや紛れもないあれは現実だ。

だとしたら伝説だ。俺たちは伝説を見た。
ソニックランの歴史、
人類の歴史の1ページが塗り替えられた、
その伝説を。


俺たちの!!!
チャンプ!!!!!
豹二郎ダイアモンド!!!!




──みたいなことをリッチモンド財団経営の居酒屋(バーではなく)でジョッキ片手に興奮状態で一晩中まくし立てて泣いたり笑ったりしてるんじゃないかなぁと思うんですよ。あの音速のレース、2707年のワールドシリーズ終戦、アトランティック・サーキットの伝説を目の当たりにした観戦者たちは。
あんなレースを見せられたらそりゃ総立ちになりますよ。あんなに美しい光景、誰かに語りたくもなる。
そして2017年の破壊ランナーを観劇…いや観戦した私もまた、同じような興奮と疲労感に包まれて会場を後にすることになって。
そしてこうしてつらつらと言葉を連ねている。
丁寧な舞台写真入りレポはもう存在するので『破壊ランナー』とはなんぞやという方にはそちら(観劇予報 : 池田純矢ら20名のレーサーが音速を超えて躍動する!『破壊ランナー』ついに開幕!)をご覧頂くとして、思わず伝説を語りたくなった観戦者のうわごとをここに記すことにする。


不朽の名作を、演劇界の伝説を、この2017年にナマで観られる幸運に感謝。




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hakai-runner.com

あらすじ

──西暦2700年。
生身の人間による音速レース「ソニックラン」、8年連続のワールド・チャンプ、前代未聞の99連勝中のチャンピオン・豹二郎ダイアモンドは苦悩していた。
1.71音速という理論的限界を達成してすでに数年が経ち、もうこれ以上走る意味を見つけられない。そんな彼の前に理論値を超え、1.75音速で走る前代未聞の新人ランナー・ライデンが現れた。
それは豹二郎にとって、絶望なのか、それとも希望なのか?
答えのでないまま再起不能の大怪我を負った彼は奇蹟のカムバックを信じ、たったひとり、マンハッタン遺跡の砂漠でトレーニングを開始した。
果たして豹二郎ダイアモンドは復活し、自分の力で限界を超えることができるのか?
ライデンが1.75音速を超えることのできた秘密とはなんなのか?
人類の可能性を掛けた灼熱の戦いが、
今、サーキットの上で始まろうとしていた──





以下、バレありです。
4/22(土)ソワレ観劇。


今回の改稿はシンプルなものになった、というシャトナーさんのツイートを目にしてとても楽しみにしていたんだけど、実際に目にしたそれは色々なものが研ぎ澄まされた、しかし紛れもない『破壊ランナー』だった。

好き。
すごく好きです。
シャトナー作品の再演は同じものを再現するのではなく、過去の上演の続き。
稽古場で、あれを試してみよう、こう変えてみようと試行錯誤するのと同じように、その上演の度に脚本に手が加えられ、それによって見えてくる関係性も変わる。

5回目の上演となる今回はオールメール……全員男性キャスト。
ピスタチオ版、および2012年版(つまりこれまでの4回全て)において豹二郎ダイアモンドとヒロインであるリンコ・スカイウィングの関係性は『恋人』だった。今作では男性の“リコ”となり、『師匠と弟子』という絆を強く感じた。
それは豹二郎よりも幾分と長身の男性であり、落ち着いた(あるいは達観した)雰囲気を漂わせる村田充という役者による存在感が大きいのだと思う。
豹二郎にソニックランを教えた、かつてのワールドチャンピオン。一度は超えたその壁を、機械化手術を受けて再び立ちはだかった壁を、彼を救うために必死で走った豹二郎は破壊して、そして遥か彼方へと去って行った。

リンコが男性版の破壊ランナーは実は以前にも観ていて、2014年に関西の劇団patchが上演した(惑星ピスタチオの所属だった末満健一による潤色脚本・演出)(このために日帰り弾丸遠征した)際には、豹二郎の親友、スガタ・ハイウィンドとして描かれていた。これはきっと、まだ劇団を結成して2年の若手俳優たちで演じるからというのはあったのだろうけど、その記憶を呼び覚ましてみても、描き方でこうも印象が違うのかと驚いた。(その若さと勢いがまた良かったなぁと満足していたので未だに円盤が出なかったことが残念である)(主演の竹下健人くんが髪型を腹筋さんの豹二郎と同じ矢印カットにしていてすげぇ…意気込みが違うぜ……と息を呑んだ記憶)(なお本日Patch結成5周年、おめでとうございます!)


これが現実になって嬉しい。
確かに違ってた。



嬉しいといえば。
黒川フランク。不気味な妖艶なプロソニックランチーム「AROI」のオーナー。兼崎フランクはほんっとねちっこくて最高に黒川フランクでしたね!!!これよ、これぞ黒川フランク。ひと月前までペダステで銅橋やってたとは思えない変身ぶりで、役者ってほんとすごいわ……
そしてその上司を演じたのがこれまでの全ての黒川フランクを演じてきた保村大和さんで。あぁまた大和さんのスタンプぺったん、スタンプぺったん、ラララララ〜♪が聞けるとは思わなかった。レースに参加はしないだろうからまぁ出るならここしかないとは思っていたけど。ありがとうタイベリアス提督。ありがとう中央防衛局。ありがとう中央郵便局。
(ところで稽古場動画で言ってた「アタシいつまで分岐点にいればいいの」が今めっちゃ気になっている)
中央郵便局新人(トゲトゲ)として無茶振られた宮下さんのキレッキレのスタンプぺったんも最高だった。なにあれ(褒めてる)
なおこのアドリブシーンはこの作品の伝統ていうか鉄板だと思ってほしい。かつては佐々木蔵之介がスパイクをやっていたのだよ(今でも落ち込んだ時に観ると元気が出る)
ライデンがたー様と聞いてランニングフォームの美しさはもう間違いないと踏んでいたけれど、実際に走っている様子をこの目で見て惚れ惚れした。リッチモンド三兄弟の乱れのない動きがかっこよかったな~一族増えすぎてて笑った。
そして天羽君のしなやかで強靭な動きをするピラニア。ピラニアで天羽君のキャスティングなら絶対バレエの要素が入るだろうと思っていたのでその美しい動作を昨年の飛龍小学校に続いて見られて嬉しかった。今回の改稿で背景も深く掘り下げられていて、彼の悲しき運命を少しクスッとさせる手法で描いたのはさすがだなぁ。
ドルビーとダイクス、ランナーではないエンジニアの彼らにも矜持があって。
これまでの解説は早井速三ひとりだったのに、今回はC3-9000というライバルも加わって、最終的に人間とロボットの熱い友情が描かれるのもぐっときた。あの大量の早口台詞、ほんと大変ですよね……


「太古の人類が神々の前で速さを競う祭壇のようなスタジアム」とオーダーされたという八百屋舞台以外に明確なセットもなく、小道具もない。それでもなおあの世界にぐっと入り込んでいける。
群唱で「あぁこれよ……」と感極まり、クラウチングスタートからのレーススタート、そして音速走行への突入……そこから繰り広げられる熱いレース。私はあの一連のオープニングが大好きなんだ。美しい。ドキドキと胸が高鳴る。
そしてまた照明がこれでもかと美しい。美しさの暴力だ。かかる音楽が心と身体を震わせる。肉体を駆使した役者たちの渾身の演技。
細かな部分が変わっても、本質は変わらない。
初演は24年も前の作品なのに今でもこんなに楽しめる。

はーーーーーー……
今年の破壊ランナーも最高でした。

是非、劇場で、生で、自分の目で、身体で、体験してほしい舞台です。
パンフのお写真めっっっっっちゃぐっとくるしサーキットコース図と解説ついてくるし群唱載ってるし至れり尽くせりでやばいので是非買って。あと8月に円盤発売するのでどーーーしても都合つかない方はそちらで伝説を目にしてほしい。
4/30まで、Zeppブルーシアター六本木です!!!!
当日券あります!たぶん結構余裕です!!!!!悲しい!!!!!!


youtu.be




(ところで制作の方…聞こえますか……あなたの心に直接問いかけています……先行で全景席を売るのです……確実に席を取りたいけれど初見はかぶりつきの最前方より全景で観たいのです……あえてそういう選択肢を増やしていただけないか…御一考をお願いします……)


あと公演中にキャストから2人もご結婚の話題が出てとてもとてもめでたいのだけど、2人目は特に配慮も何もないすっぱ抜きでさらに平日唯一のマチソワだってのに本番前に囲み取材に応じなきゃならんとかは~~~~~~くそか~~~~~~ってもやもやしてしまうから報道する側はやめろください。
鎌苅さん、みつぅさん、ご結婚おめでとうございます。

どこまで羽ばたくのか見届けたい──BABYMETAL

「はぁ…………???SUKI……」


名前だけは知っていた。アイドルとメタルがコンセプト?らしいということも。その時はアイドル戦国時代ってのはすごいな〜〜〜なんでもあるんだな〜〜〜とぼんやり思っていた。それでもその名が流れてくるのがTLのメタラーからであるというのが気にはなっていた。2013年の話だ。
初めてその姿を見たのは映画館で『パシフィック・リム』を観た時で、メタリカ主演の映画『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』の予告CMに3人が出ていた。赤と黒の衣装で、可愛い女の子。あぁこれが噂の。パシリムはくそ面白かった。
ちゃんと音楽を聴いたのはその年の大晦日、2013年12月31日。今年やり残したことはないかなと振り返って、ふと思い出したのだ。
『BABYMETAL』の名を。


ということで、しきさん主催の #おたく楽しい に飛び込ませていただいて好き勝手にBABYMETALについて語ります。

www.adventar.org


今でこそ多少、三次元アイドルについて分かるようになってきて、ゆるっとふわっと気にかけたりしているけれど(FNS歌謡祭のアイドルコラボ良かった…)、当時は正直よくわからなかったんですよね。なんかいっぱいいすぎて。二次元の担当アイドルはいたんですけど。多田李衣菜*1って言うんですけど(営業)
その頃主に通っていた現場はアイドルとは程遠く、バンドコンセプトも楽曲も一貫した世界観が特徴の“妖怪ヘヴィメタルバンド”『陰陽座』でした。妖怪とか民俗学とか京極夏彦とかバジリスク甲賀忍法帖〜とか物語音楽とか和装とか好きだったり心に厨二を飼っている人にオススメのバンド*2なんですが閑話休題、その辺りの繋がりのメタラーさんからちらほら名が出てきてたんですよ。

そんなこんなで最初はまぁお約束の「アイドルとメタルねぇ……」などと思いながらYouTube開いて、公式が公開していた彼女たちのメジャーデビュー曲だという「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のMVを軽い気持ちでクリックした。ら。
イントロで、見事にやられた。

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クサい……クサすぎる!!!!!
こんな恥ずかしげもなく大仰でドラマチックでド直球なメロディをもってくるか!!??
おい…………………最高かよ……(撃沈)
イントロだけで突っ伏した。こういうメロスピみんな好きだろ?私は好きだよ!!!そして流れてくるのは透き通る、真っ直ぐ伸びる歌声。上手い。それがSU-METALとの出会いだった。メタル好きだけどデスボイスよりはクリーンボイスを主に好んで聴いていたので、いや〜〜〜〜ほんとツボだったんですわ(真顔)合いの手を入れる両脇のYUIMETALとMOAMETALがまた天使みたいで可愛いし、この合いの手がなんだか癖になる……
それから延々と公式の動画をリピートし、気付けばその日のうちにBDをポチるという有様である。
次のライブ予定を確認すると3月に武道館2days。
えっ、気になる………行きたい………行き……行きます!!!!!(決意)
三が日明けてからアスマートで黙示録を購入。APOCALYPSE(現:THE ONE)に登録してメンバー限定二次先行へ滑り込み、私は無事に武道館2days、赤い夜・黒い夜両日の切符を手に入れたのだった。
~第一部 完~


結論から言って武道館2daysはめっっっっちゃ良かった……

武道館の客席(両日スタンド席だった)に入った途端、目に飛び込んできたのは巨大魔法陣のセンターステージ。ファーーーーーー!!アミューズ!金持ってるな!!心の厨二が疼くぜ!!!!
神バンドの召喚により当て振りエアバンドする必要のなくなった骨スーツのスタッフたちは開演まで客席を盛り上げる係となり、ウェーブや拍手を促したりしながらそこらを練り歩いている。
ライブ前の開演待ちの時間ってすごいソワソワしたり、あるいは早く始まらねーかなーとぼんやり無になったりしてるんだけど(基本ぼっち参戦で隣近所の人に話しかけない)、BABYMETALはぼっち参戦でもこの時間が、この光景がなんだかとっても平和で楽しくて好きだ。
客入れBGMのメタリカで「マスター!マスター!」の大合唱が起こるし、オレンジのサイリウムでそのBGMに合わせてエアドラムを叩く人もいた(人気者だった)
そう、サイリウム
普段サイリウムとは縁のない現場に通っていたのでなんかめっちゃ新鮮だった。「赤い夜」と銘打たれていた武道館1日目で赤いサイリウムが星のように輝く様(つまり全員が持ち込んだわけではない。私も持っていかなかった)はとても良かった。ちなみに最近は演出の邪魔になるので禁止になった。


その武道館ダイジェストがこちら↓
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初参戦でこの完成されたステージングを見せつけられてしまった私は、ずぶずぶとBABYMETAL沼にハマっていったのである。


そもそもBABYMETALとは

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【BABYMETAL】べびーめたる
日本の女性3人組メタルダンスユニット。アミューズ所属。ヘビーメタル(HEAVY METAL)と掛けてるのでベイビーメタルとは読まない。2010年結成。

昨今、世界は巨大勢力"アイドル"の圧倒的な魔力によって支配され、「メディア」「政治」「経済」を含む全てがアイドルに牛耳られていた…
アイドルソング以外の音楽は全て有害とされ、"メタル"も例外ではなかった。
魂を奪われたメタラー達は、メタルの復権を祈った。
やがてその祈りはメタルを司る神"キツネ様"へと届くことになる。キツネ様はSU-METAL, YUIMETAL, MOAMETALの三人を、「新しいメタルの誕生」を意味する"BABYMETAL"と名付け、アイドル界のダークヒロインとしてこの世に降臨させた。
(LEGEND "I" 紙芝居)

という仰々しいコンセプトのもと「アイドル×メタルの融合」をテーマに、キツネ様を讃えるフォックスサインを掲げ、BABYMETALのメタルレジスタンスは始まったのだった。
ライブ中は神が降臨しているので基本的に笑顔を見せず、MCもなく、MC代わりのストーリー映像(通称:紙芝居)で進行するのが常である。
なおこのレジスタンスは2014年2月7日のMステ初出演の際に巨大勢力アイドルまでもがキツネサインを掲げたことでその目的を完遂、第一章が終わったということが武道館ライブでの紙芝居で明らかとなり、第二章として海外への召喚(ワールドツアー)が発表された。


大の大人が真面目に考えて全力で実現するこのコンセプト大好きなんですけど、実は「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のMVを撮る際に、当時メタルを全く知らなかった3人が振付のメロイックサインを影絵のキツネと勘違いして(可愛いかよ)、そこからこのキツネ様に関する仰々しい設定が生まれたっていう裏話があり……KAWAII……めっちゃSUKI……
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ちなみに最近ではライブ中でも結構笑顔を見せてくれる。


メンバー紹介

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Vocal / Dance:SU-METAL(すぅめたる)写真中央
世を忍ぶ仮の姿は中元すず香(なかもと すずか)
1997年12月20日(19歳)
我らの歌姫、メタルクイーン・SU様。バックバンドが奏でるゴリゴリのメタルサウンドに負けない、力強い歌声を響かせる。アミューズ社員であるプロデューサー・KOBAMETALがキッズ部門に異動してきた時に「可憐Girl's」での彼女の歌声(当時10歳)を聴いたことがBABYMETAL構想のきっかけになった。
アクターズスクール広島出身。同じクラスでモーニング娘。に加入する前の鞘師里保もレッスンを受けていた。
お姉ちゃんは乃木坂46中元日芽香(ひめたん)。いつか音楽番組で共演してほしいと思っている姉妹推しも多い。たまに乃木坂のラジオで動向が言及されている。
ステージ上ではクールでカリスマ性を発揮するが素は結構天然だったりする。
さくら学院』創立メンバー。2012年度、2代目生徒会長。


Scream / Dance:YUIMETAL(ゆいめたる)写真左
世を忍ぶ仮の姿は水野由結(みずの ゆい)
1999年6月20日(17歳)
可愛い天使の片翼。
合いの手・ダンス担当だがMOAMETALと共に『BLACK BABYMETAL』として2人だけで歌って踊ることもある。「パパ大好き!」とか歌われて悪い気はしないだろう。
さくら学院』2014年度、プロデュース委員長。


Scream / Dance:MOAMETAL(もあめたる)写真右
世を忍ぶ仮の姿は菊地最愛(きくち もあ)
1999年7月4日(17歳)
可愛い天使の片翼。菊地プロ。
合いの手・ダンス担当だがYUIMETALと共に『BLACK BABYMETAL』として2人だけで歌って踊ることもある。「パパ大好き!」とか歌(ry
さくら学院』2014年度、4代目生徒会長。

最初はゆいもあの見分けがつかない人も多いが元々SU-METALの周りに似たような天使が踊っていることをコンセプトに選ばれたため、それも仕方のないことである。そのうち見分けがつくようになるから大丈夫。かわいい方がゆいちゃんでかわいい方がもあちゃんだ。

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BLACK BABYMETALの2人


さくら学院』って何?

学校生活とクラブ活動をテーマに活動する、アミューズ所属の小5〜中3までの少女たちで構成されるアイドルグループ。リアル中学卒業と同時にグループも卒業しなくてはならない『成長期限定ユニット』の名を冠している。この強制卒業システムにより同じメンバーで1年以上活動することがなく、まさに限られた期間で精一杯輝く少女たち……これがまたエモい……
このさくら学院の部活動、すなわち派生ユニットとして軽音部ならぬ「重音部」BABYMETALが誕生した。
BABYMETALの起源を辿ってさくら学院の父兄(ファン)になる人も多く、かくいう私も毎年3月の卒業式ライビュでべそべそ泣いてるゆるふわ在宅父兄である。アミューズの自社タレントの育成という面もあるので、水着も接触もなく、動員数とか武道館が目標でもなく、それぞれが「スーパーレディになる」ことを校則(目標)とするところがいいなぁと思っている。運営に「何枚売れなきゃ解散」とか煽られてアイドルが切羽詰まってるの見るのつらいじゃん……大手の余裕はファンの余裕。
BABYMETALはオフショットとか全然表に出さないので、素に近い彼女たちを見られるのはここだけ。
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※今では流暢な英語を操るまでに成長しました

……と、さくら学院だけであれこれ語れそうだが今日の主題はそこではない。


ライブについて

毎日会いに行けるアイドルや年中何かしらのツアー・イベント・握手会があるアイドルも多いというのに、BABYMETALにはなかなか会えない。近年はワールドツアーで海外を飛び回っている(今年で3度目)のもあって、外タレかってくらいまず国内にいない!!!なので国内ライブは「待ってました!!!!!!」感がハンパない。海外まで観に行くおまいつも多い。海外からのおまいつも多い。
今ハマっても全然遅くない理由として、楽曲の少なさも挙げられる。なんとアルバム2枚分しかない。2daysで全曲被りなしの構成ができるくらい(9月の東京ドーム2daysがそうだった)予習簡単だね!!!Amazonミュージックに2枚共ある(武道館のライブアルバムまである)からまだ触れたことない人は是非聴いてほしい。


アイドル寄りの曲(しかしブレイクダウンがくそかっこいい)
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バンギャの曲
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(この2動画の間、1年……?成長が…はやい……)

で、常に新しい曲がポンポン出ていくっていうよりは、どっちかっていうとミュージカルの演目みたいな感じで。曲は一緒なんだけど、セットとか演出がちょっと変わっててみたいなイメージなんですよね。ミュージカルを観に行く方って、演目はわかっているじゃないですか。
― なのに毎回感動するという。
あの感じに近いんじゃないかなと思ってて。だから、ある意味様式美ですよね。
(音楽主義68)

そう、そうなんだよ(頷き)
同じ演目に何度も通う(ミュージカルではなく主にストレートプレイだけど)観劇沼の人間としては「それな」と言うほかない。
歌が上手い、ダンスがキレッキレなのはもちろんなのだが(あんなに動くのに生歌である。すごい)そもそも老若男女、世代も人種も超えて、3人の少女が統べるBABYMETALのステージングはショーや舞台を見ているようだと、私はいつも思っている。磔にされたり、女神像を破壊してみたり、巨大魔法陣を描いてみたり……紙芝居のストーリーに沿って目の前で行われるそれらはとてもシアトリカルだ。
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先にも少し触れたがSU-METALの世を偲ぶ仮の姿はちょっと天然だったりする。けれども舞台上の彼女は凛々しく美しい。力強く、時に繊細に楽曲を歌い上げ、本当に神が降りているのではないかと思わせるパフォーマンスで魅せてくれる。私は彼女のそのプロフェッショナルなところが最高に好きなのだが、開演から終演まで素の顔を覗かせないことや、大がかりなセット・特効などあらゆるギミックを行使することでそのカリスマ性を際立たせる演出に盛大な拍手を送りたい。なんならお歳暮とか送らせてほしい。東京ドーム公演の登場の仕方、セットのてっぺんから見下ろされるの最高でした……オタクの心理わかってる……
「BABYMETALの成功は中元に喋らせなかったこと」なんて、さくら学院の担任・森ハヤシ先生に言われたりもしていたけれど。いや本当に。
これからも一体どんな演出で彼女たちを魅せてくれるのか楽しみにしている。


ゴンドラで宙を舞ったりもしました。
現地でちょっと泣きそうになった。まじで。
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・メンバーカラー

ないです。

・MC

ないです。自己紹介すらない。代わりに(?)「BABYMETAL DEATH!!」って曲がある。

・衣装チェンジ

基本ないです。紅月とかでマント着用するのと、BLACK BABYMETALがパーカー羽織るくらい。あとはその時の演出次第で終盤ちょっとゴージャスなやつに。そろそろ新しいお衣装も見たい。

サイリウム

禁止です。レーザーやら炎やらの特効演出の邪魔になるので。その代わり光るコルセット(赤外線操作)くれたりする。

・アンコール

最近はほぼない……?ない時は最初に宣言されます。宣言されたらほんとにない。
昔は普通に「アンコール!」だったけど、海外ツアーが始まってから感化されて「ベイビーメートゥー(パンパンパパン」になったっぽい。


ないない尽くしだね!!!!
でも楽しいよ!!!!

モッシュッシュ

BABYMETALはモッシュのことを「みんな仲良くおしくらまんじゅう」=「MOSH'SH(モッシュッシュ)」と呼ぶ。
MOSH'SH PIT(アリーナ立ち見)、MOSH'SH SEAT(スタンド指定席)、MOSH'SH MATE(モッシュッシュする仲間=ファンのこと。略してメイト)。

・パロディ、オマージュの嵐

分かりやすいところでX JAPANとか聖飢魔IIとか筋肉少女帯とか。KOBAMETALが好きらしい。知らなくても普通に楽しめるけど知ってるとニヤッとできるパロディやオマージュがたくさんある。
「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のサビのダメジャンプだったりヘドバンの力で光るコルセットだったり銅鑼を鳴らして失神したり「BABYMETAL JAPAN…JAPAN…JAPAN……」てエコーだったり、それから楽曲自体も大体は元ネタがあって、えっこれもメタルなの?と思う「いいね!」「おねだり大作戦」なんかも実際元ネタ聴いてみるとほんとだwwwwって草生えた。そういうの辿るのも面白いよね。
あと紙芝居でネタぶっこんでる(初出演後のMステネタやら。東京ドーム公演ではシン・ゴジラをパロってたり)のも楽しい。いいぞもっとやれ。

・メタルの現場ってなんか怖くない?

現在のBABYMETAL現場は老若男女幅広い世代が参戦してるので、特に怖くないですよ!メタラーからドルオタ、小さなお子様連れの家族、コスプレイヤー、外国人etc.ぼっち参戦もいっぱいいるから気にすんな☆
まぁどこの現場もそうだけど、初めてで不安な人はスタンド席を取ろう。最近の演出は高さがあるのでアリーナよりスタンド席の方がめっちゃ観やすかったりする。スタンド席からアリーナのWODを高みの見物するのも楽しいぞ。
いやいややっぱアリーナだろ!って場合には、前方は圧縮やWODに巻き込まれないようご注意ください。女性や子供、体力のない方限定のエリアもあります(大体は最後方に設置されてる)
小さいお子様(に限らないけど)は耳栓やヘッドホンで爆音から身を守って参加しよう。

WODって何?

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この曲のイントロではおなじみの光景。
モーセの割った海のように人の波が引いて、合図と共に一斉に駆け出す『Wall of Death(ウォールオブデス)』のこと。スタンド席からだとアリーナに月面のクレーターのようにぽっかり穴が空いてるのが見られる。
そもそもモッシュッシュと可愛く呼ぶ運営はそこまで激しいものを想定していなかったと思うが、巻き込まれると怪我をするので注意。気配を感じたら逃げてほしい。

・バックバンドの白塗り is 誰?

初期はカラオケ流してガイコツスーツを着た骨バンドが当て振りしていたが、メタルレジスタンスを完遂するためキツネ様より音楽の神が遣わされた。コープス・ペイントに白装束。LEGEND "I"のアンコールより降臨。
ギター2名、ベース1名、ドラム1名で構成される。

ギターの神:大村孝佳(C4)、藤岡幹大、Leda(Far East Dizain、元DELUHI)
ベースの神:BOH(元BINECKS
ドラムの神:青山英樹(EVER+LAST)、前田遊野(元Blue Man Group)

基本的に○○神と呼ばれる(BOH神、青山神など)藤岡神は小柄なため小神様とも。その対比で大村神が大神様と呼ばれたりもする。
この人たちがまためちゃくちゃ上手いんだな……「Catch Me If You Can」に入る前にソロコーナーがあるのもライブの楽しみ。

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写真後列、左から藤岡神、大村神、青山神、BOH神


ライブに行きたいんだけど?

・まずは"THE ONE"に登録しよう!

チケット先行・限定イベント・限定グッズ購入権を得られるぞ。ただしファンクラブではないので『一般のファンクラブのような、写真やムービー等のコンテンツの提供はございません』とあるように、そういうサービスを期待してはいけない。あくまでチケットをこの手にもぎとるために登録するのだ。

・イベント会場または、アスマートにて THE ONE(BIG TEE)を購入する

登録用のアクセスコード付きのグッズを購入する必要がある。毎年Tシャツだったりフードタオルだったりと物が変わって、2017年はビッグTシャツらしい。
www.asmart.jp
入会費・年会費みたいなのはない。毎年グッズを購入してコード入手して引き継ぐ形。グッズにアクセスコードがついてくると思えば実質無料。
来年の国内ワンマンの予定はまだ出てないけど、いつ加入しようが毎年12/31までの期限なのでさっさと入っておくと急なライブ告知&先行やら音楽番組の観覧募集やらに慌てずに済むぞ。



羽ばたき続ける少女たち

BABYMETALはあれよあれよという間になんだかすごいところまで行ってしまった。
レディー・ガガオープニングアクトとして北米ツアーに参加したり、イギリスの名門・ウェンブリーアリーナでの日本人初ワンマンを成功させたり、2ndアルバムが坂本九以来のビルボードトップ40ランクインしたり、レッチリやらガンズ、ついにはメタリカのサポートアクトだとか。
って言われてもピンとこない人もいるだろうし、私も正直「お、おぅ…」って感じで。相変わらず日本にいないらしいけど初参戦が武道館だった私としては「遠くに行っちゃったね……」みたいなしんみり感はあまりなくて、次は何をやらかしてくれるんだろうなぁというワクワク感の方が大きい。

かつてBABYMETALはすぅがさくら学院を卒業したら終わるんじゃないかとか、武道館で終了じゃ…とか、ゆいもあが卒業したら(ryとか、常に終わりを危惧されていたグループだった。アイドル×メタルがここまでウケるとは思われていなかったということもあるけれど、女子アイドルの活動期間というものがそもそも短くて、歳をとれば勝手に外野からオワコン言われるし、そうでなくても幼い頃からアイドルとして芸能活動を続けている子も長じるにつれてふと自分の人生設計とか考えるだろうし。

メタルなんてこれっぽっちも知らなかった少女たちが、歌とダンスを武器にメタルサウンド引っさげて世界に挑戦している様を、こうしてリアルタイムで目の当たりにできるのが幸せだ。BABYMETALでニコニコと笑顔になってる人がいるのを見るのが幸せだ。
私は海外まで追いかけるようなおまいつではないけれど、彼女らがどこまで羽ばたくのか、それを見届けられたらいいなと思っている。
いつか来てしまう最後の日も、できれば「See You!!」って笑顔で終わってほしい。


amass.jp
朝TLに流れてきた一報でファーーーーーー!!ってなって、帰宅して改めてこのニュース見てなんだかほろりときた。今年は国内での聖誕祭ライブはないけれど、レッチリに、それから観客に、異国の地であんな風にサプライズでお祝いされてびっくりして、笑顔になってるの見て、また幸せになった……
まだまだこの先も、こんな嬉しい事件があればいいなぁ。

SU-METALにとって、そしてBABYMETALにとって、新しい一年がまた素晴らしいものでありますように!
すぅ、誕生日おめでとう!


は~~~~BABYMETALのおたく楽しい!!!!!!

*1:アイドルマスターシンデレラガールズデレステのだりなつイベント最高だった。

*2:NEWアルバム「迦陵頻伽」発売中。12/23パシフィコ横浜でレコ発ホールツアー千秋楽だよ。新曲の「刃」がとうらぶクラスタにもおすすめ。