眠る回遊魚

溢れるパッションを記録する場所

サイステはなぜ100分だったのか。


sidem-stage.idolmaster-official.jp

ドラマチックライブステージ
アイドルマスターSideM

2022/6/16(木)〜6/26(日) 全14公演
天王洲 銀河劇場


CAST&STAFF

演出   荒木宏文
脚本   佐野瑞樹

DRAMATIC STARS
天道 輝 役  加藤良輔
桜庭 薫 役  澁木 稜
柏木 翼 役  宮田龍平

High×Joker
伊瀬谷四季 役 土屋 翔
秋山隼人 役  櫻井圭登
若里春名 役  高橋祐理
冬美 旬 役   大見拓土
榊 夏来 役   設楽銀河

C.FIRST
天峰 秀 役   北川尚弥
花園百々人 役 中島優斗
眉見鋭心 役  平賀勇成

OTHER
山村 賢 役  三好大貴

齋藤孝司 役 立木文彦(声の出演)


6/16(木) 初日 3階センブロ
6/18(土)マチネ 1階最後列センブロ
6/19(日)マチネ 2階上手ボックス席
6/24(金)ソワレ 2階上手ブロック
6/25(土)ソワレ 2階上手ボックス席 ※サイドシート
6/26(日)千秋楽 配信
幕が上がるまでは2枚しかなかったのに現地チケ増えた。
1回くらい下手にも入りたかった〜


アイドルマスターSideMくん、
8歳おめでとう!!!

サイステのパンフに「もうすぐ8歳になります」って書かれてたの、あまりにもSideMで好き。

ということでもう6月どころか7月も終わってしまった。梅雨が明け、SideMは8歳を迎え、あっという間に8月である。サイステが千秋楽を迎えてから……いや、開幕からおよそ2ヶ月である。時が過ぎるのが早すぎる……
特にこの公演が原因で感染者が出たというような話はなさそうだったのでその点では安心した。病気・怪我・大きなトラブルなく、誰一人欠けることなく無事にサイステの幕が上がり、そして千秋楽を迎えられたことが奇跡だったのではないかとすら思える。アイドルたちの輝きを届けてくれてありがとう、ドラマチックライブステージ「アイドルマスターSideM」……円盤と楽曲CDの発売を楽しみにしてます。

大規模な商業演劇から2.5次元舞台から小劇場まで、最近では連日のように公演関係者感染の報告・公演中止の報告が流れてきて、本当にめちゃくちゃ心が痛い……感染された方の一日も早い、そして万全の回復をお祈りすると共に、この未曾有の状況が一刻も早く落ち着くことを願っています。


これはPで観劇趣味のオタクによる、言いたいことは山ほどあるしアンケートにもめいっぱい書いたけど、しかし総じて楽しかったので!次を!ください!!!という趣旨のサイステ感想ブログです。
なんで今になってブログを書いているかといえば、ただただ単純にだらだら書いては消してを繰り返していたせいです。前回の記事なんて6年越しの感想だったのでまぁ誤差です誤差。勢いで書き切ってしまうべきだったなとは思うけど、Pで観劇趣味のオタクとして自分の感想をちゃんと残しておきたかったので置いておく。
なんか仰々しいタイトルになったけど、なんで……100分だったん……???て考えてたらそんな話になったので。その辺の話は最後にあります。


◆前提
P暦:10年目。デレから入って一通り履修して今は主にSideMとシャニ。SideMはモバ開始当時からずっと箱推しだったけどサイスタから百々人担当。
観劇暦:20年超。作演出:末満健一でサイバネが観たいと言い続けている。2.5舞台は2012年のペダステ初演から。これ書きながらいせゆが生まれてないことに動揺している(P、いせゆ算やりがち)


まさかの舞台化。

実家(舞台沼)と実家(SideM)ですが???

ソシャゲの舞台化……メディアミックスの一つとして全然ありだし今やもう様々な作品で普通に展開されているけれど、確かに声優ライブと特別結びつきの強いアイマスでその可能性を考えたことはなかった。いや、SideMのプロミ名物である劇中劇の朗読→主題歌歌唱がほんと好きだし、どうにかしてサイバネを末満脚本演出で舞台化してくれないかとずっと思ってはいたけどね?でもその一方で無理だろうな〜〜〜〜〜(大の字)ともしていたので。ミリオンの6thでは夜想令嬢によるミュージカル仕立ての「昏き星、遠い月」があったし、8thではオペラセリア・煌輝座のダンサーとして宝塚OGが起用されたりと、段々とその夢も近づいてきているのではないかとは思っていたけれども。
それでも、アイマスが実際に舞台化するとは思っていなかったので、とにかく一報を聞いた時はめちゃくちゃ驚いた。
バンナムサイドも舞台化の発表には賛否両論巻き起こることは予想していたと思うのだけれど、第一報の時点で脚本・演出・制作会社・劇場・上演月を発表してくれたのはありがたかったし個人的なサイステへの信頼度はぐんと上がった。めちゃくちゃ褒めた。キャストももちろん気になるけど、とにかく制作陣は本当に大事なので……余計な不安・疑問を一気に取っ払おうという判断をしてくれたことに感謝している。
限られた予算や尺の中で、映像のように詳細な情報が得られるわけではない『舞台』。ここが事務所だと言われればそこは事務所だし、レッスン場だと言われればレッスン場なのである。私は目の前で繰り広げられる生身の役者の演技と観客の想像力から生み出される『舞台』というコンテンツの無限の可能性を信じているので(大真面目に言ってる)、サイステから生まれるであろう新しい発見はとても楽しみだった。
が、それはそれとして。
Pとしては脚本演出でNot for meになる可能性に怯えていたのもまた事実である。役者としての荒木宏文は知ってるけど単独演出初って言われるとやっぱり流石に未知数すぎたし……脚本の佐野さんもお名前は存じていたけど、今回どちらかというとその過去の方が話題として取り上げられがちだったし(過去が未来を輝かせるコンテンツとしてはめちゃくちゃ適任ともいえる)
まぁどんなに周囲の評判が良くても自分には合わない、は普通にあるし、逆も然りなので。ここに書くことはあくまで個人的な感想です。
ただただ舞台の成功と、できれば解釈違いにならないことを願うばかりだった。


ところで、まず「銀河劇場」っていうのがめちゃくちゃ良くない?
劇場に入るまでのあの佇まいも好きだし、最後列でもとても見やすい奥行き(その分高さがあってさすがに3階だと遠いなというのはあるんだけど……)何より名前が「銀河」。315プロにはDRAMATIC STARSやJupiterがいるし(相模原市コラボありがとうございます)サイステの原作となる最新アプリの名は「GROWING STARS」──“成長する星”を冠しているし、315STARSの、アイドルたちが輝くための一歩を踏み出すのにこれ以上適切な劇場があるだろうか。いやない(反語)
個人的に初めて2.5次元舞台を観た劇場という思い入れもあって勝手にエモを感じてしまった。

セットはなんか淡いユニットカラーでユニットロゴもついてて階段が多くて高さがあって……なんというか、謎空間だな!って思った(別にそれが悪いとかではない)
客席は3階席まであるから(そして私はまさに初日が3階席だったので)高さのあるセットはたすかる。上段・中段・下段と3ユニットでそれぞれ分かれることもできるし、ライブパートではそのままステージにもなるし、汎用性が高い。謎空間だけど。
あの階段、最初☆型かと思ったけどどっちかっていうと*かな……最上段のスペースが狭そうで少しヒヤヒヤした。

色々気になる芝居パート

主に芝居パートについては、初日の印象としては「良くも悪くも想定内」……これは3階席であまり没入感を得られなかったからというのもあると思う(アソビストア先行なのに!よりによって!そこくるか!)

気になった点を最初に書く。前述の通り、これはあくまでも個人的な感想です。
<ここから>
やはり一番気になる部分はサイスタメインストーリー 第1章RTA。良く言えばサクサク進む。悪く言えば早口で捲し立てるのでしっかり咀嚼する暇がなく、スト未読だと置いていかれそうになるところ。この序盤の駆け足がものすごくもったいない。初日だから多少走ってたのもあるのかな…… と思ったらやはりその気はあったらしいが(6/26三好大貴インスタライブ情報)
2回目以降は初回ほどは気にならなかった、2回目以降は改善されてる気がする!って観測範囲みんな言ってたんだけど、ベースはそんなに変わってなくて、いい感じに座組みに余裕が出てきたり自分の脳が慣れたので気にならないんじゃないかな〜という印象。後半でもやっぱり初見は「早っ」て声が多かったので。

丁寧な物語の積み重ねがあり、それが後々効いてくるのがSideMの醍醐味だと思う。ドラスタPではないのだが、桜庭をトラブルのキーにするのであれば彼が焦る理由についてもう少し丁寧に伏線を描写してほしかったなと。いつものと言ってしまえばそれまでだが、初期らばはやっぱりどこの世界線でもこういう役割なのか……アニメはそこに至るまで10話分の時間があったから流れも理解できたけど。舞台はそもそも序盤RTAだし、四季や輝のフォローがあるとはいえ、少し唐突に感じてしまった。
そもそも1ヶ月後にライブ本番、構成から演出までアイドルに丸投げなのはさすがにPが無能ではないか???社会人経験のあるドラスタがいるとはいえ、新人アイドルだぞ?他の13ユニットも同様の状況に置かれているのだろうが、出来立ての事務所でいきなり49人もスカウト、対してPと事務員がひとりずつ、社長……バランスがおかしいんだよな(今更)(346よりは少ないけれども)(こうして生身の人間によって提示されるとゲームやアニメではスルーできていた部分も気になってしまうんだな……)
しかも時間がないという理由であれだけ焦った桜庭の解決策が「これから新曲を作る」というのも疑問が残る。あと2日!でおなじみのサイスタくんだってライブ用の新曲は1ヶ月切ってるのに作らんやろ!既にPに話を通してあると言われたってアニメの石川Pくらい有能描写がないと流石に納得はしかねるのだが!?(いやもちろん数日、数時間で1曲作りました〜みたいな話も聞くし、商品化や流通のこと考えなければいけるんだろうけれど……しかしそこから振付をつけてもらって、そして練習に入るんだから、ある程度の時間はかかるんじゃ?)
うーん、やっぱり描き方の問題かな。十分な尺と流れがあれば納得できた気がする。
尺がないから説明台詞も多くなるし、掛け合いの芝居で見せてほしいな〜と思うところが多々あったり。かと思えば、場面転換したそこは一体どこなんだろうなと思ったりもする。謎空間。舞台オリジナルのメンタル組のシーンは特にめちゃくちゃ良い話をするシーンなだけに、ふと気になっちゃうんだよな……
あと百々人の登場時、モノローグと台詞に演出の差があまりないので独り言っぽく見えてしまうの、惜しい。
音響ミスや機材トラブル。ないに越したことはないけどおきてしまったなら仕方がない。怪我するようなトラブルでなかったのは幸い。でもそれは公式から一言あるべきで、頼むから役者に謝らせないでくれ……
あと使用ペンラのレギュを設ける以上はうるさいくらい告知徹底してくれ。Pしかいない現場じゃないので……
</ここまで>

すまない。どうしても印象に残りやすいので……アンケートはちゃんと書いて送ったし、気になる点を差し引いてもなお「楽しかった」と言える舞台化だったと思う。だからこそ次が欲しい。
舞台化それ自体がSideMの、ひいてはアイマスにとっての冒険であり初挑戦。まだ探り探りの部分はあると思う。舞台化への挑戦を決断したバンナムサイドにも、それを引き受けてくれた制作陣にも感謝したい。
その上で「舞台として」もっと挑戦してほしかったな〜とは正直思った。これはバンナムサイドに向けてです(あのRTA部分をそのまま入れるのはバンナムからの発注だろうと思っているので)
初観劇のPの感想で「舞台って(速度etc.)こんなもんなの?」と見かけた。観劇趣味を持つ者として、舞台というコンテンツの持つ力を信じる者として(主語をデカくするのは良くないが)とても悔しかった。くそー!絶対もっといいものになるよ!!!だから次回作を頼む!!!

とにかく尺が!足りない!!!

往々にしてボリュームのある原作要素を詰め込もうと思ったら駆け足になってしまう、ということは2.5次元あるあるだとは思うが、ゲームと舞台、そもそも表現方法の違う媒体なのだから、そっくりそのままやろうとすればいいってものではないし、しなくていいとも思う。もちろん、原作で聞いたあのセリフが!あのシーンが!みたいな感動はあるけれど、『原作に忠実』というのはSideMというコンテンツが長年大事にしているものだったり、そのキャラクターのキャラクターたる根幹部分に対してであって、同じシーンやセリフをただ組み込めばいいというものでは無いので。
演出の荒木くんがそこを大事にしてくれた、と知れたのは有難いし、長く2.5次元舞台に役者として立ち続けてきたからこそだなとは思う。2.5次元舞台の現状を知る役者目線の演出、という点で、このインタビュー(D-DAYS voi.174 荒木宏文)良かったです。


とりあえず気になるとこ吐き出したので、後はもうよかったとこ書いていくよ!

まず公式Twitterの運用方法。毎公演の劇中の差し入れやお弁当をアンケートで決定するのは面白い試みだなと思った。声優ライブの方でもPからの差し入れという名目でケータリングが提供されてるし、劇中で言っていた通り「SNSを巻き込んで盛り上がる」の実現でもある。一方通行ではなくPの声が実際に反映されるのは嬉しいし、これはすごく良かったな。休演日にも企画ツイがあって楽しめた。

開幕社長の声が聞こえるともう「弊社ァ!!」ってなるし、映し出されるフォントが力強くてSideMだなぁって思って笑った。圧。
輝のギャグ、それが滑るところ、冷めた目でツッコむ薫と宥める翼。ドラスタが目の前にいるの、感動した。ドラマチック脚長スターズさんたちマジでスタイルが良い。それでいてあのDa値高いダンス披露されるのでびっくりするね……エゴサで脚長言われてるの把握したのか、脚のお写真投下された時は福利厚生が良すぎた。ありがとうございます。
序盤ハイジョのライブシーンは観客になれたのが嬉しかった〜!!めっちゃ拍手した。ちょっと観客歓声SEが大きくて邪魔なくらい。
宿題のシーンで一番好きなのは前楽の25(土)ソワレです。千秋楽はその発展形で結構オーバーに春名の腕をぶん投げるんだけど、コミカルなシーンとはいえ隼人の性格上、そこまでしないんじゃないかなと。塩梅がちょうど良いのが前楽だったと思う。それまでは隼人の「もう、ちょっと……かな?」の言い方、微妙なニュアンスの変化でやってきたので遊ぶ余地ができたんだなーって思うとニコニコした。旬はあれ耐えるのも、笑っちゃってからの立て直しも大変そうで「ジュン…」てなった。
クラファのおもちゃ屋のお仕事はスクリーン使った見せ方が面白かったし、それがダイジェストの役割も果たすのでいい演出だったと思う。スクリーン使うのが最初の社長・クラファお仕事・芝居パートとライブパートをつなぐ舞台袖映像の3箇所くらいで、効果的に使ってくれたのがよかった(映像多用演出はあまり個人的には好みでないので)
メンタル組のシーンめちゃくちゃ好きなんだけど、本当にこの組み合わせでしっかり1シーン描いてくれたのは感謝しかない。百々人の話を丁寧に聞いてくれて、でも不必要には踏み込まない春名。距離感がめちゃくちゃいい。「期待に応えられなかった」経験を持つ翼の話はまだ選択肢を広く持たない百々人の希望になってくれる。多種多様な前職・経験を持つ者たちの集まった315プロっていいな、という部分の濃縮。この組み合わせを描いてくれただけでも舞台化してよかったな〜と思った。

芝居パートのあとに山村が出てきてペンラ点灯OKの合図して、転換・ユニット衣装への着替えの繋ぎに流れる映像が『舞台袖』っていうのがもうめちゃくちゃ“““良”””では……?????すごい、えっ見たことありますけどこの画角……みたいな。それこそサイスタの最初のシーンは舞台袖から始まってるわけだし(夢だが)
配信だとスクリーン投影の映像をカメラで撮ってるのでちょっと画質というか明度が残念だったのだけど(現地では綺麗に見えた)でもその薄暗さは寧ろ舞台袖のリアリティがあって良かったのではないかと思う。現地で見た映像だと役者の表情を見せるためとはいえ、ちょっと明るく鮮明すぎる気がする。あのシーンは稽古のどの段階で撮ったのか気になるなぁ。
アイドルが題材の舞台。合同ライブを成功させようというテーマで芝居パートが進んで、実際にライブパートが用意されている。その間を繋ぐものがこの舞台袖映像なのだからもう大正解。いや〜、これは舞台ならではだなと思った。
しかも舞台袖映像の最後の台詞が「最後までよろしくな、プロデューサー!」なのが嬉しいし、アニエムも思い出すし、こうやって呼びかけられるのPは弱いんですよ……徹頭徹尾、観客をP目線でいさせてくれてありがとう。

大勝利のライブパート

いよいよ幕が上がったそこには6本のトラス、バチバチの照明。事務所でありスタジオであり公園でありふんわり謎空間であったその場所は輝くステージへと一変する。
試聴動画が出るのが遅かったのは初日ドアラのサプライズのためだと思うので、第二弾などあれば先に出してくれる……はず!!楽曲本当にめちゃくちゃいい……ダンスがキレキレ……バンド当て振り上手い……ヘッドセットのおかげで両手が空くからダンスの表現の幅が広がっていいよね。何度もゲネプロ動画と楽曲試聴動画を再生している。円盤出るまでずっとお世話になります。

M1. Don't U Worry
バチバチのEDMのクラファが先陣切るのわかる……この3ユニットで最初にぶちこむならクラファだ。響くイントロと暗いステージを切り裂くユニットカラーの照明が鮮やかで、もうこれだけでテンションが上がる……この曲がステのクラファにとってのST@RTING LINE、最初の曲なんだろうけど、やっぱり彼らは「僕があなたを照らす光になるよ」「一人じゃない」「僕がいるよ」と孤独に寄り添うメッセージ性を強く押し出すんだなぁ。バチバチにクールでかっこいい曲だけど、歌詞からは優しさを感じる。
それにしてもダンスめちゃくちゃ細かくて難しいが???

M2. Sunrise Dreamer
王道のドラスタ。暗闇を切り裂く鮮烈な光のようなクラファに対し、こちらはタイトル通りの「太陽が昇る」明るく眩いライティング。真っ直ぐな歌詞がドラスタらしいし、この一曲でもうサイスタダイジェストなところがある。全く違う道を歩いてきた彼らが315プロで出会いユニットとなり、時に喧嘩し迷いつつ「互いの道を照らし合いながら」3人で歩いていく。「眩しい太陽になるのさ」を輝が歌うともう、そうだねとしか言えないよ!!!
ドラマチック脚長スターズ……Da値が高い……

M3. LET'S GO ALL THE WAY!
バンドのハイジョ〜〜〜〜〜!!!3rd仙台、静岡とはまた違った感動がある。
「今」という瞬間を楽しく5人で突っ走る、青春の具現化ハイジョ……キラキラ眩しい彼らが315にかっこよかったです。いいものを見た。芝居だけでなく楽器練習までしてくれてありがとうございます。ボーカルがドラムやギターのとこ寄って歌うよくあるあの構図、好き。歌詞に春夏秋冬四季と名前が入ってるのも、メンバー紹介を入れてくれたのも嬉しいポイント。

M4. Our Colorful Stage!!!
めちゃくちゃSideMくんじゃん!!!てなった。なんか泣けてきちゃうんだよな……「俺たちにしかできないとっておきをこのステージで」本家声優じゃなくてステキャストが歌うからこそ響くのかもしれない。とても好き。早くフルが聴きたい。
これは桜庭提案の「今回の3ユニットの新曲」なので、次回以降のユニットではやらないのだろうな。それはそれでさみしい。でもまた良い曲作ってもらえるんだろうと思うと楽しみ。
ちゃんと劇中で言っていた通り、それぞれのユニットらしい歌詞が入っていたり、ユニット越境の歌割だったり。翼と百々人のメンタル組背中合わせ、四季と薫のメガネーズ、眉見と春名の18歳組、旬と夏来の幼馴染……ありがたい。歌割の組み合わせも劇中で言ってた通り日替わりかと思ったけど流石にそれは大変か。
アンケにも書いたけどアイマスチャンネルで振付動画出してほしい〜!というかステ関係者のインタビューとかね、お願いしますよ……

M5. DRIVE A LIVE
聞き覚えのありすぎるイントロ。ドアラになると途端に生き生きとするPのペンラと天道輝の「せーのっ!」でうわ〜〜〜〜〜!実家!!!した(ありがとうございます)ドアラ作詞曲の柿埜さんにPのドアラ実家呼びがバレたのには笑った。
サイスタくんはエムステ時代のカードが報酬のイベント形式があったりとサ終したエムステくんのことを忘れないでいてくれるので、ドアラの振付もエムステVer.……声優ライブにはない振付があるのもありがたいなぁと思う。フリーの部分がないとも言えるけど、かっちり全部振り付いてるのがなんか、よかったね……
シリーズとして続けてもらって、早くステのライブやろう。頼む。チケットはもぎとります。


フルはよ。10月発売!
youtu.be

ライブパート中心のゲネプロ動画
youtu.be
 

各キャスト感想

DRAMATIC STARS
天道 輝:加藤良輔
その日Pは思い出した。天道輝がDa型の男だということを……(どうしてもCV.仲村宗悟のイメージがVo寄りだったので)
キャスト発表の際からりょーちんさんの過去のお話を耳にしていて、まさに天道輝じゃん……していたのですごく楽しみにしていた。輝だった。キャスティング担当さんがどこまで考えていたかは知らないけれど、過去が未来を輝かせていくんだなというのを実感した。
ドラスタの口論、『理性の天道、感情の桜庭』が端的に表されていて、ちゃんと自分から先に謝るところめちゃくちゃ天道輝だし、日替わりっぽい謎ポージングも天道輝!!!を感じられてよかった。

桜庭 薫:澁木 稜
まじで桜庭薫なんだよな…………すごい、立体。三次元。なんかもう2.5初心者か、みたいな感想が思わず口をついて出る。ダンス練習後にへばってる体力のなさ、愛おしい。
ドラスタの口論、リアルにお出しされると本当にピリピリするな。あれが日常茶飯事かぁ……
ライブパートでは笑みを浮かべながら歌い踊ってくれて、あぁアイドル桜庭薫、お前はこう歌うのかと思わずこちらも笑みが漏れる。衣装のひらみがたまらない。

柏木 翼:宮田龍平
三次元ナイズされるとこうなんだなぁってすとんと腑に落ちる優しいお兄さん。メンタル組のシーン、へばってる薫に声かけるところ、とても好き。
ライブパートはYusuke先生じゃない振付やフォーメーションが新鮮で翼がセンターになるパートもあって嬉しかった。
あと中の人がめちゃくちゃ食べるので本当に柏木翼だ!!!した。公演後ツイのTPPにはめちゃくちゃ笑った。


High×Joker
伊瀬谷四季:土屋 翔
メガメガテンションが高い四季だ〜!動画撮る時の近さに笑った。四季の靴が脱げた回の隼人の自然なフォロー含め5人の関係性が良くて、わちゃわちゃしてるハイジョそのもの、その中心にいるのが四季なんだな〜ということを再確認した。
いつか野上さんとの伊瀬谷四季役W翔ツーショを待っています。中の人の物腰が丁寧そうなのも共通している気がするな。※こちらは「かける」さんです

秋山隼人:櫻井圭登
刀ステの肥前の印象が強かったので、発表された時からどんな隼人が見られるんだろうな〜!ってワクワクしてた。肥前忠広(CV.小松昌平)を演じてた役者が、秋山隼人(CV.千葉翔也)を演じるの、いや〜〜〜〜〜役者すごいなって改めて思う。
ていうかこの隼人くんがモテないわけねぇのよ……っていう原作からの印象そのものだった。かっこいいギターソロかました後にスミスのチケット戦争負けた……ってギター抱えてるとこ可愛かったね。

若里春名:高橋祐理
じ、実在…………
若里春名担当ではないんですが、思わず目で追うくらいには若里春名だ!?した。すごい、実在してる。身体の厚み。制服の着方。担当より感動してしまったかもしれん。そしてまたドラムのスティック捌きがやばい。現地後半はハイジョの赤と春名の個人カラーである黄緑を振って双眼鏡でドラムをガン見してました。Pっていうかファンしてた。あ、ドラムに目が行きがちだけどダンス&ボーカルグループで活動されてるだけあってダンスもとてもいいんですよね。
声がそもそもしらいむっぽい感じ?インスタライブでのご本人の反応的にあんまり意識して作ってるという感じではなさそうだったけど。キャスティング担当さん、いいもの食べてください。
こだまPの感想にはにっこりしました。

冬美 旬:大見拓土
旬……真面目な性格とか音楽に対する姿勢とか、他の4人と一緒にいる時の楽しそうな感じとか、綺麗に踊るところとか。とても旬だったな。宿題のシーンは大変そうだけど毎回の楽しみでした。
インスタライブで80分みっちり語ってくださったの、本当にたくさん旬に向き合って、めちゃくちゃ苦悩されて、でも愛してくださったんだなぁというのが伝わるので、アーカイブはもう消えちゃったけど、聴きそびれた人は良かったら書き起こしを読んでいってくれ……
6/27 大見拓土くんインスタライブ - Privatter
全Pに知ってもらいたい。この愛。

榊 夏来:設楽銀河
あのテンポのはやい芝居パートの中でもちゃんと夏来のしゃべるペースで。後から刀ステの五虎退ちゃんか!と知って驚いた。旬と夏来の「楽しい?」のあのシーンが好きで、丁寧に描いてもらったの良かったなと思う。あのシーンは階段の高低差を利用した立ち位置がうまく作用していた気がする。毎回少しずつ動きが違ってたけど(大見くんのインライで聞く限りはあのシーンの動きは役者任せで割と自由なのかな)、旬を見上げた夏来からの問い→同じ場所に降りてきて「楽しいよ」って答えるのとか好きだった。


C.FIRST
天峰 秀:北川尚弥
機材トラブルでドアラがなかなか流れなかった回のアドリブをレポで読んで「は〜〜〜〜〜……大天才!!!!」って天を仰いだ。場数踏んでる人がいてくれるの安心感しかない。メインでないところの細かい芝居もさすがだなぁとちょこちょこ双眼鏡で追ったりした。眉見が生徒会に声をかけてみると言い出した時の「やっべ……」みたいな表情、好き。クラファは中の人の年齢順がちょうど役と正反対なの面白いですね。
両脇に現役アイドルを従えて、それでも見劣りしないダンス踊るのすごくない?

花園百々人:中島優斗
観劇後フォロワーの第一声が「足首!!」だった。わかる。細いんだよ……絶対領域って感じですね。双眼鏡でガン見しましたすみません。ちゃんと食べてるのかな?って心配になる感じ、百々人。
印象的なシーンは輝と薫の口論の時、ビクッとして一歩下がるのがすごく百々人だと思った。秀は仲裁しようと?一歩前に出るので対照的。あと薫の後ろでぎゅっと拳を握ってたり。百々人の両親は怒鳴って当たり散らすタイプではなさそうだけど、ああいう空気には敏感だろうなと。
おもちゃ屋お仕事のダンスシーン見てあぁほんとに踊ってる……うわアイドルじゃん……しました(アイドルです)サイスタPの自我とかスカウトの仕方に言いたいことがないとは言えないのだけど、本当にアイドルにしてくれてありがとうだし舞台は観客をPに見立てているので自我がなくて良いなと思うなどした。そしてライブパートは現役アイドルの本領発揮で。ありがとうございました。
発声練習の怪鳥は流石に笑っちゃったけど、なんかもうまさにSideM一味だなって思いました。好きですね。

眉見鋭心:平賀勇成
見た人みんないいって言ってます。※ゆくくるのあれ
いやあの、本当に研究に研究を重ねてくれたんだなぁというのが滲み出ていて。まさかモバエムやポプマスでも勉強してくれてたとは思わないじゃん……
ダンスもキレッキレで直線的。眉見鋭心のダンスだなというのが一目見て伝わってきてよかった。アイドルとしてのご本人のダンスはまた違うんですよね。最初の挨拶の時、ちゃんと一番下に降りてからお辞儀する、上から失礼しないところが眉見だ!って感じた。その角度も。
そしてだからこそ、アフト回での2歳児っぷりには本当に驚かされた……ずっとお兄ちゃんたちの方ばっか見とる……役と素のトークの差とか、人見知りエピとか面白すぎました。
それにしても同僚ガチP、2歳児、ゴジョマンベ……属性が多すぎるよ〜〜〜〜〜!!
やくたけおと会えるといいなと願ってます。円盤発売記念!とかでいっそ対談企画してくれませんかね?(アンケートに書き忘れた)


OTHER
山村 賢:三好大貴
信頼のらんくん。私は一応、劇団Patchのオタクでもあるので……まさかSideMと繋がる日が来ようとは思ってもなかったんですよ……
声の波形を研究して完全に寄せてくる役者として有名。山村も最初はそのアプローチで臨んだけどやっぱり変えた、というのはインスタライブで語ってくれたので、是非アーカイブで聞いてほしい。ペンラ点灯タイミングの話とか、めちゃくちゃ聞きどころが沢山あるので。
www.instagram.com
もし次があるなら。次もらんくんに山村やってもらいたいなぁ。全てのユニットを見届けてほしい。


そもそもなんで100分?

多分、今回大体気になったところは尺で解決すると思うんですよね……
今回のサイステは全体で約100分。ライブパートをざっくり30分差し引いてしまえば芝居パートは70分しかない。
全体で100分は気軽に見られる長さだし、だからこそ追いチケしたような部分もあるのだけれど、2時間半〜3時間の舞台(それがいいかどうかは作品による)も存在する中で、それでもやっぱり芝居パート70分は短いなと感じる。
これが仮に上演時間が2時間であったなら、同じようにサイスタをなぞった序盤であってもRTAにはならず、感覚はまた違ったものになっただろう。
どうして、せめてあと10分でも延ばせなかったのか?ということを悶々と考えていたのだが、最近になってようやく腑に落ちた。
『コロナ禍での上演だから』である。

上演当時は現在の第7波から比べればまだ感染状況が落ち着いていたとはいえ、いつどうなるか、誰にもわからなかったのだ。
舞台は年単位で準備が必要だ。2年〜3年前から劇場を押さえて企画が進む。このサイステもコロナ禍の真っ只中に企画が進行していたと思われる。
緊急事態宣言下、あらゆるエンタメが不要不急とされた。外出自粛の要請。劇場は20時までの営業短縮を強いられた。
数多の劇団や制作団体がこれに苦慮していたことを鮮明に記憶している。この『20時まで』という制限は、上演時間の決定に大きく関係しているのではないだろうか?
もし公演が始まる前に、あるいは公演中に、感染者数の増加によりまた同じような緊急事態宣言が発出された場合にも、確実に20時には客出しまで含めて対処できるようにということである。事実、平日のアフタートークショーを終えてもなお、20時前には劇場を出ることができた。
終わりの時間が決まっているなら開演の時間を前倒しすればいいんじゃない?という単純なものでもないのが難しいところで、開演の時間が早すぎると平日ソワレの売れ行きが危ぶまれる。18時開演はギリギリの、妥当なラインだと思う。だから上演時間を短くするしかないし、そういう想定がされていたなら100分という縛りにも納得がいく。
入れなくてはならない要素を脚本に詰め込み、それでいて上演時間は約100分に収めなければならなかったのであれば現場は大変だったろうな……なんとか上演に漕ぎ着けたら序盤RTAだの尺が足りないだの言われるんだもんな(私だ)(劇作と制作は別にして考えたい)

さてここで次の疑問。コロナ禍が理由であるならば、次回公演があったとして上演時間は延ばされるのだろうか?眉見わかる?
「♪わかんない」
それはそう。第7波がいつ落ち着くかもわからない現状では期待はできない。今回は第一弾だからサイスタ世界観などの説明が必要だったと思うが、また別のユニットがピックアップされ物語が展開するのなら、サイスタRTAをする必要はなくなるのではないだろうか。舞台オリジナルの展開でうまくまとめてくれることを願う。

コロナ禍での上演についてはもう一つ。
初日配信をしてくれたのもありがたかったなと改めて思う。
現地チケットの売れ行きに発破をかける意味合いや、初日→千秋楽の熟練度、座組の成長を見せたいという意図ももちろんあったのかもしれないけれど、このコロナ禍においては無事に千秋楽まで辿り着けるかどうかすら危ぶまれる状況が続いている。だから無事に初日を迎え、カメラが入り、配信という形で多くの人に作品を届けることができて良かった。千秋楽まで辿り着き再び配信ができたことも幸運だったと思う。

本当に毎日毎日、どこかの公演からお知らせが出ている。公演関係者の感染。当日の公演中止。全公演中止の決定……幕が上がらなかった作品もある。中止になった公演に対する支援は緊急事態宣言などの政府からの強制的な行動制限が行われている中での中止に限るなど、万全ではない。(参考:緊急要望「コロナウイルス感染の急拡大による演劇公演中止についての支援要請」 | 演劇緊急支援プロジェクト

アイマスで最初の冒険であり挑戦。
幕が上がる前に、あるいは上がった直後に配信する間もなく全公演中止なんてことになれば、再び劇場と役者のスケジュールを押さえる必要があり、延期・再演は容易なものではなかっただろう。
改めて、サイステはタイミングが良かったと思う。そしてそんな不安な状況の中、公演を届けてくれた関係者には改めて感謝したい。


……と、ここまで書いておきながらなんですが、魔法の言葉を付け足しておきます。
知らんけど。
本当のところはわからないけれど、全部自分が納得するために書いたので。とりあえずこれで次回100分でも受け入れる準備ができた。
早く感染状況が落ち着き、安心して公演ができる日が来ますように。

とにもかくにも。
サイステ次回公演、ください。
 


サイステCDの受注は8月末まで!
shop.asobistore.jp
 
shop.asobistore.jp