眠る回遊魚

溢れるパッションを記録する場所

グランギニョル

私のグランギニョルの幕が下りました。
TRUMPシリーズ最新作『グランギニョル』東京公演お疲れ様でした。
7/30昼、8/1、8/3、8/5夜、8/6観劇。


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grandguignol.westage.jp



大阪公演を控えてまだ予習しようか迷ってる人がもしいたら、しなくても平気です。何の変哲も無いワードで客席がすすり泣き始めたりするけどそれすらも楽しんでしまえばいいのではないかな……(無茶振り)何の予備知識もなくグランギニョルを観られる機会は一度だけ!その情報量に混乱するかもしれないけど、感想聞かせてください!!!
もちろん予習してくれるのも嬉しいです。でへへ。

でもグランギニョルでシリーズ初見だよって人はシリーズ他作品観るとあれがこうでこうなるので是非フラグを回収しにいってください…是非……!

個人的にはTRUMPは再演(UST配信)でハマりNU版で拗らせたので、気軽に324円課金したらチャンネル配信で見られるDステ版TRUMPもいいけど、シリーズ展開用にブラッシュアップされている(ギャグも大幅に削られてグランギニョルと近いテイストだと思う)NU版もよろしく頼みます。
https://nappos.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1644147

(なおNU版のグッズはこっちでまだ買えます)
パンフ:http://piabook.com/shop/g/g4500100050/
ネイルシールhttp://piabook.com/shop/g/g4500100050A/







さて肝心の感想ですが。
とりあえず一言いいですか。




情報量が多い。
あまりにも、多い。



まずこれあらすじ公開された時点で「長ぇ……!」したんですけど(あらすじ↓)(まぁあらすじでこの長さなら本編もあれだけ濃密になるわな……)

STORY

特権階級である名門貴族の家督者であり、吸血種の統治機関《血盟議会》の若手議員でもあるダリ・デリコ。

ダリはある日、上司ヨハネスより停職処分を受ける。ダリが遂行した異教団殲滅作戦の際に、保護されたスーという《人間の女》が身籠った赤子が、ダリの子であるという疑惑が議会にリークされたからだ。もしそのことが明るみとなれば、それは吸血種と人間種の間で締結された《不可侵条約》に違反する行為であり、将来を嘱望されていたダリの失脚に繋がりかねなかった。 だが、停職中であるはずのダリは、ヨハネスよりある事件を秘密裏に捜査することを命じられる。それは、各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を解明せよというものであった。ダリは、任務補佐官に任命された下級議員マルコと、護衛 兼 合同捜査官として派遣されたヴァンパイアハンター歌麿と春林らと捜査チームを結成し、事件を追うこととなる。

事件を追う中で、《黒薔薇館》という闇の社交倶楽部が捜査線上に浮かびあがる。その黒薔薇館の会員の中に、ダリの同期議員であるゲルハルトの姿があった。またダリたちはその社交倶楽部で、不老不死を研究するバルラハという男と、ダミアンという謎の人物と接触する。ダミアンは、歌麿と春林が長年追っている、多くの猟奇的事件を裏で糸引いていると目される吸血種だった。またバルラハの傍には、アンリ、キキ、オズという三人の吸血種の少年少女たちが付き従っていた。三人は、失踪者リストに掲載されている吸血種たちであった。

一方、教団の残党から命を狙われるスーは、デリコ家の屋敷に匿われていた。だが、人間である彼女は屋敷の使用人たちから嫌悪され、不遇の扱いを受ける。その彼女を庇ったのは、ダリの妻であるフリーダであった。スーとフリーダは、次第に心を通わせていく。しかし、スーを身籠らせたダリのスクープを追う新聞記者ジャックがフリーダに近づく。

混迷する人間関係、血盟議会という巨大組織との対峙、陰謀渦巻く黒薔薇吸血種《TRUMP》の不死伝説──事件を解き明かした先で、ダリがたどりつく真実とは?



正直な感想を述べるとするなら、すえみつけんいちの『ぼくのかんがえたさいきょうのせってい』が詰め込まれていたし、繭期の民の考察感想読んでんじゃねーか?ってくらい過去作の伏線回収してくるし、あーそうだね…そうすればTRUMPの見え方は違ってしまうよね。という謎のちょっと上から目線さえ持った。初見は全然泣けなかったし、むしろ乾いた笑いが出たくらい(結局その後の公演でも泣くまではいかなかったけど、後半涙腺が緩む程度はあった)

ガチガチに設定を詰め込んできて、過去作の疑問に答えが出て、それをできる手腕は流石だなと思うしすごいものを観たなとは思うけれども、『TRUMP』の良いところって余白が多いからあれはどうだろう?これはどうだろう?って観客が想像力をもって自由に作品世界を飛び回ることができるところじゃないかなと思うので(あと◯◯トリックの妙)そのための余裕・余白が今作にはもっと欲しかったなぁと少し残念には思う。作中時間は10ヶ月もあるのに、やたらギッチギチな印象だったんだ……あと事件が複雑だから、あっここすげー説明台詞だなって感じてしまった部分もあって。

もちろん、今作によって新たな疑問も生まれたし、キャラ萌えだってめっっっちゃしてるし、観られて良かったと思ってる。あとキャスティング担当した方には菓子折送りたいレベル。
ただ今回は特に『TRUMP』ありきのセルフ二次創作っぽさ(初演時から構想があったとはいうけれど逆算して作ってるのだろうし、ここまでのシリーズ化を考えてなかったのかもしれないけど)を感じたなという、正直な感想は残しておく。


まぁ、なんだかんだ言っても、オタクとしては与えられたものの中で知識と想像力を駆使して楽しむのみなので。
そんなわけで以降は好意的な感想が続きます。





※以下、グランギニョルのネタバレがあります。
※シリーズ他作品の決定的なバレには配慮しています。







感想考察は思いついたら大体twitterで垂れ流してるので興味がある方はどうぞ。
モーメント:


ふせったーマイページ:
@hal_8さんのツイート一覧 | fusetter(ふせったー)




それにしたって圧倒的な美の暴力だった……
殴っていただいてありがとうございます!!!!!


開幕から迫力ある殺陣が続き、その度にお衣装のロングコートの裾がひらひらと舞うの、控えめに言って最高。リリウムの時も思ったけど、ああいうスカートやコートがひらひら舞うのを見るだけでたまらない。心が躍るなぁ!(某パラド
レース、刺繍、コルセット、銀糸……豪華な衣装に包まれた豪華なキャストによる残酷劇は、実に目の毒であり、目の保養でした。

主人公は確かにダリちゃんでウルの出生が描かれる話ではあるんだけど、「君は僕であり、僕は君だ」という大変聞き覚えのある言葉通り、デリコ家と対になるフラ家にも爆弾が落とされて…巻き込まれた我死亡……そういえばNU版パンフにそんなこと書いてあったよね、すっかり忘れてたよ……

新良エツ子さんの新テーマソング「回旋するトラジェディ」も素敵だったし、まさかNU版のテーマソング「輪廻夜想」をバックに殺陣が観られるとは思わなんだ。開演前のBGMは不穏を煽ってくるし、開演の合図はTRUMPで使われるダリちゃん登場の音楽で驚かされるし……
はやくサントラください!!!!!

8/6の千秋楽ではめいめいの体調不良により30分押して開演し、一部の演出が変更になったり削られたりしたけれど、末満さんとワタナベ組の開演待ちトークショーなんぞも行われたりで、もちろん無いに越したことはないアクシデントだけれども貴重な体験でした。



ダリ・デリコ(染谷俊之

キャスト発表時にえっ…末満ダリの14年前が染様……?したけど、蓋を開けてみれば間違いなくダリちゃんだったわ……殺陣かっこよかった。
人間椅子とかダリちゃん呼びさせるとかデリコパーンチ!とか、全体的に重い空気の中にあってほっと一息つけました。「よろしいっ❤️」可愛いかよ……
ダリちゃんは妻を愛していたし息子を愛していた。お茶目でいて、実は性格が悪い。事件の目撃者であるこちらにはそれがひしひし伝わってきたけれど(最後のシーンはたまらなかった…特に前楽と千秋楽)、分かりにくい性格は難だな……もう少しその愛情を表に出すことができれば、TRUMPの災厄はまた違うものになっていたかもしれない。妻がまた、それを察し補ってくれる出来た方だからーーー!!

ゲルハルト・フラ(三浦涼介

\みんな大好きアンジェリコ様/(※純血倶楽部調べ)のお父上。
はーーーー…りょんくん美しすぎかよ……彫刻のようなお顔にあのゴシックなお衣装が抜群に似合っておられる……ご褒美すぎる……なにあの立ち姿だけで匂い立つ色気……いやキャスト発表時から「これは勝つる」って思ってたけど軽く想像の3倍以上はやばかった。これを最高と言わずしてなんと言おうか。
私の初日が下手2列目で、苦悶の表情を浮かべるゲルハルト様を眼前にしてしまったので大変なご褒美でしたありがとうございます。公演中も公演後もゲルハルト様のこと考えてるの、完全にイニシアチブ握られた気分です。
ダリちゃんに対して「貴卿」と呼びかけ敬意を表してるところも好き。たまに子供の喧嘩みたいになってる2人が可愛い。クラン時代からこうなんだろうなぁっていうのが想像できる。良き友ですね。
作中ずっと憂顔や険しい表情をしていたので、千秋楽カテコで顔を綻ばせてくれた時は月下美人の花が咲いたかと思いました(大真面目)

ちなみに、
グランギニョル観る前:はーーーー…ゲルハルト様なんて麗しい、流石あのアンジェリコ様のお父上ですね最高にお美しい!!!!
グランギニョル観た後:もしやアンジェリコ様のあの麗しさは必死に(血の繋がらない)父に近づけようと努力した結果なのでは!?特にDステ版Tのしそジェリコ様は髪の色わざわざ染めたでしょ…ウッ(NU版はその辺見越してのあのビジュアルかなと)

いやアンジェリコ様に関しては可能性の一つとして考察していたのが当たってたな…て部分は普通にあったんですがゲルハルト様にそんな運命を課すなんて……どこの親子も因果だよ〜〜〜〜〜〜しかももうこれ以上はゲルハルト様について描く予定はないなんて………生殺しか……神よ…………(星に手を伸ばすポーズ)
末満さんは『COCOON(仮)』と『アンジェリコ様を待ちながら』もマジではやく上演をお願いします。制作会社はオファーをお願いします。ほろ苦い青春モノってなんだよだし、愛されずに生まれてきたアンジェリコ様のお誕生日をどうか祝わせてくれ………

春林(東 啓介)

出〜〜〜!足おばけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!(褒めてる)
とんちゃんはほんっと腰の位置高くてカテコではお隣のスー役の田中さんの肩くらいに腰あったぞ一体どういうことだ???しました。お衣装がその足の長さを存分に引き立てていた……
そして扇子!!!鉄扇!!?と興奮したのも束の間の拳法遣いだったけど、あの長い四肢を存分に使っていて良かったです。
SPECTERのハンター組が割とごてっとしたお衣装だったので、スマートな出で立ちが師匠としての格の違いだろうか。
登場時は先述の下手2列目のおかげで斜め前の人が話しかけられていたのでその顔を間近で眺めることになりました。ただ綺麗なだけでなく西洋的なゴシック世界の中にあって東洋的なエキゾチックさがたまらんですね。
NU版のR大塚萬里を彷彿とさせるダブピーがお茶目で好きですポジティブダンピール!(口に出して言いたい言葉No.1)

歌麿(松浦 司)

SPECTERでちらりと噂を聞いた歌麿さんはこういう人だったかー!元人間の吸血種。この耐性者って初演の頃にあっていつの間にか消えていた設定が息を吹き返したぞ……
性格的にもさぞかし萬里は歌麿と組みやすかろう……が、組み合わせとしてはやはりダンピールの師匠と中途半端な吸血種のこの2人が効果的なんだろうな。
飼い主と犬、可愛いですね。師匠を失ったら歌麿は誰と組むんだろう。

マルコ・ヴァニタス(栗山 航)

もう登場からしてあのドジっ子、めっちゃ怪しい……なマルコさん。人物相関図は後から見たんだけど、初見の人でもこの枠の大きさ何かあります言ってるようなもんだぞ……?(あといくつかの記事でもう1人の主人公ってばっちし書かれてたしマルコの前で跪くダミアンコピーの写真が使われてたけど)
ウルでありマルコ・ヴァニタスでありダミアン・ストーンである彼は、名前を複数持っているが故に因果も絡み合っていたのかな。みな被害者であり加害者で、それが連綿と続くのがダミアンコピーであり、TRUMPシリーズを表してるんだなぁ。
殺陣かっこよかった。逆手に持ち変えるとこ好きです。

アンリ・ガトー(藤木 修)

死を夢見る繭期の少年アンリ。演じる藤木さんの年齢をパンフで見て???した。いやほんと少年だったよ……
死にたくても死ねないその苦しさが、今までに見たどの不死者よりも切実に感じられた。
666人ものイニシアチブに耐えるってことはバルラハとは長い付き合いなのか……と思いきや、年表で確認すると繭期の少年少女失踪が確認され始めたのは一年前からなんだよなぁ(リストに3人の名前がある)。それだけ咬む人数用意するのも大変そう。ペンデュラムのメンバーか?同じ命令を何度も何度も受けるの蠱毒みたいな感じある(イニシアチブの煮詰まり)
キキに正座しなさいって言われてちゃんと正座するとこめっちゃ可愛くて萌えた。

オズ・ローナン(大久保祥太郎)

まさかのサトクリフの弟ーーーー!ということで、とてもワクワクしてたよオズくん!(未視聴の方は是非SPECTERも見てください)
血縁によってその顕現するイレギュラーの内容は似る……わけではなく、彼はあくまで未来予知の重複命令によってその能力を顕現させたんだよね?サトクリフのイレギュラーは薬によって繭期を悪化させた上での自然発生だと思っていたので、似た能力でありながらその辺りも対比させてるのかもしれない。うーん、SPECTERも見直したい(友人に布教中)
結論:イレギュラーは作れる(そういえばペンデュラムの目的はイレギュラーを集めることだった)

キキ・ワトソン(田村芽実

めいめいがまたTRUMPシリーズに、今度は女優・田村芽実として参加してくれるのがとっても嬉しい!相変わらずの伸びやかな歌声は体調不良で殺陣が削られたり演出変更のあった東京千秋楽でも健在でした。元アイドルとして、現女優として、つまりはプロとして素晴らしいものを拝見しました。大阪公演までゆっくり静養してね。
キキは強い子で、白繭期ちゃんたちの中ではお姉さんみたいに振る舞っているのに、最後にオズと別れるところでは幼な子のようにいやいやと小さく頭を振るのが胸にきた。特に千秋楽はキキの殺陣や台詞が一部オズくんに変わってたりしたから、キキを守るんだって感じがして余計に。
まぁマリゴとの関係はね、予想してたよね。繭期を越えても幸せに、誰かを心から愛することができたかなぁ。

ジャック・ブレア(服部武雄

末満作品によくいるマッシュルームカットキャラだ!した。表向きは血盟新聞の記者、ビジュアルや言動は強烈だけど、キャラとしてはもうひと押し欲しかった……?情報屋枠で黒猫と対にしたかったのはわかる。こうしてフラ家の親衛隊は出来上がるんだな〜てのを眼前で見せつけられました。
あとダリちゃん好ましく思ってない上に「大スクープよ〜!」してたけど、その秘密がTRUMP時に漏れていないということはゲルハルト様からきつく緘口令敷かれたんだろうな。

情報屋黒猫(菊池祐太)

猫耳帽子やもこもこ尻尾がかわいいスラム街の情報屋。
マルコの正体について、初対面で誰よりも早く違和感を覚えていた黒猫。初演TRUMPのソフィ・ウルを演じていた菊池さんが、ウルの実の父親であるマルコに殺されるというのもまた、大きな因果を感じる。ウルは父親によって何度も殺されているのだ……ウッ

レイン・マクミラン(吉田邑樹)

眼鏡枠その1、レイン中級議員。
本役での出番はそう多くなかったけれどチェス?(駒の形はオリジナルな気がする)シーンとか、「ダーリちゃん」とか、スーが産気づいたシーンとか、お茶目で食えない感じがよかったなぁ。スーとフリーダを助けに入る殺陣がとても綺麗であった……その眼鏡はいい眼鏡だ。

ハンス・ベケット(池村匡紀)

眼鏡枠その2、旦那様大好きデリコ家執事。
キャスパレの順番が情報屋枠の次は眼鏡枠か……と毎回ふふってしてた。
東京後半、日替わりへの参戦が楽しみでした。
殴りかかろうとする時には手の腹を突き出す形で弱々しいんだけど、剣術もちゃんとできるんですね(クラン時代に学んでるか)(その点フリーダ様の剣の扱いからは女子寮の教育が垣間見えた気がする)

ダミアン・ストーン(日南田顕久)

緑髪のコピーの方。奇抜なビジュアルに相応しい、不安定で怪しさ全開の演技。日南田さんの殺陣が流石だなぁって思った。殺陣シーンで(黒薔薇館のだったかな?)下手から躍り出てセンターに転がり出てくるところがNU版の早乙女くんを思い出した。
その道化の如きビジュアルは、勝手にイニシアチブを握られコピーにされたのにその親から出来損ないと言われてしまう、彼の悲哀の具現のようで切ない。ダミアンとコピーの関係性も親子なんだなぁ。

スー・オールセン(田中真琴

ず、頭蓋骨ちっちゃい………ほんと素敵な方を連れてきましたね末満さん!
カテコでとんちゃんの隣に並んだ時にその小ささが際立ってたよ!(ばっ!て腰から折って頭を下げる礼の仕方もまた素直なスーらしさでよかった)
ウルに希望の名を与えて亡くなっていった母親。ちゃんと愛されて生まれてきたよ……ウル……
教団の手引きで逃げ延びることができたということは、ウル(マルコ)とスーの家庭は教団内でも地位が高かったのかもしれない。

フリーダ・デリコ(愛加あゆ)

麗しい……黒薔薇館の歌姫として歌声も聴かせていただいて、なんて贅沢なのでしょう。
フリーダの髪は前から見るとハートマークになっている、だっけ。愛に溢れ、自立し、聡明な、ダリちゃんを良く理解し支える立派な女性でした。ダリちゃんに愛の呪いを与えて亡くなっていった妻であり母親。ダリちゃんの妻がフリーダ様で本当に、本当に良かった……

バルラハ・ベル(窪寺 昭)

人間でありながらTRUMPに触れたいと願いイニシアチブの重複実験を繰り返す科学者。
「ワインに薬を混ぜたんですよ」の仕草で塩を振りかけるネタを思い出して勝手にふふってしていた。
疑似家族好きとしてはバルラハ一家も愛おしい。作中でアンリが言う「あの人のイニシアチブには逆らえない」は人間のバルラハでなくマルコ(ダミアン)のイニシアチブのことだと思うけど、連れ去られてきた当初からマルコに握られていたのかな。永遠の繭期という絆で繋がっていた科学者と実験体という疑似親子、たまらない。

ヨハネス・ヴラド(陰山 泰)

陰山泰さんはここ数年、毎年の年末芝居(ナ・ポリプロピレンブレーメン』シリーズ)で気のいい喫茶店のマスターとして拝見してたので、このゴシックな作品でどんな渋い貴族を演じてくださるのかすごく楽しみにしてたんですよ……期待通りでした。キャスパレで壇上から登場し下々を見渡すの、いかにも権威ある貴族といった重厚感があった。若人のような俊敏さはないけれど、その重厚な殺陣も良かったです(ダリちゃん曰くパワープレイ親父?)
本名ニコ・ヨハネス・ヴラド。ダミアンの例もあって、いかにもニコ・ヴラドとの関係を匂わせてて勘ぐりたくなるけど、個人的には偉大なる始祖の名を冠したミドルネーム説を採りたい(ミドルネームは姓名の前に持ってくることもあるらしいので)
そんなに何人も1000年前から生きててたまるかよ。不死者のインフレいくない。




DVDは2017/12/20発売予定です。
収録日限定の陳内クラウスが見られるのかな!?と思うとそれもまた楽しみですね!!!!
https://www.amazon.co.jp/dp/B074C6Z84F/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_S4eJzbJYV47TQ



それまでゲネプロ動画2本で生きる。

youtu.be

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